掲載日:2018年01月08日 プロが造るカスタム
取材協力/モトジョイ
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2016』に掲載された内容を再編集したものです
OVERレーシングプロジェクツの旧車部門として、2009年に創設されたモトジョイ。中でも専門店が少ないCBXに関しては、遠方から来店するお客さんも多いそうだ。
「新車時に高級車という扱いだったためか、同時代に販売されていた日本製ビッグバイクと比べると、CBXはコンディションがいい傾向にあると思います。でも生産終了から30年以上が経過した旧車ですから、お客さんに安心して楽しんでもらえるように、ウチでは最低でもエンジン腰上とキャブレターのオーバーホール、車体各部の完全整備を行った状態での販売を行っています」(モトジョイ/マネージャー・加藤さん)
つまり納車前に入念なレストアが行われるわけだが、車両のコンディションによってはエンジンのフルオーバーホールやフレームの再塗装が行われることもある。もっとも、同店の仕事はレストアだけには留まらず、CBXユーザーの多くも、車両購入後に何らかのカスタムを行っている。
「Z系のように大がかりなモディファイを行う人は少ないですが、ウチが手がけるCBXの場合は、マフラー/フロントブレーキ/ステップの3つがカスタムパーツの定番になっていて、それに続くのがリアショックと点火系という感じです。キャブレターに関しては、純正の負圧式を使う人が多いですが、エアフィルターをK&Nにしてリセッティングすると、CBXの空冷並列6気筒は劇的にフィーリングが変わるんですよ。個人的には独立式エアフィルター+ダイノジェットキットがオススメですが、リプレイスメントフィルターを投入したエアボックス仕様でリセッティングを行っても、ノーマルとは一線を画するシャープで力強い吹け上がりが体感できます」(同)