掲載日:2017年04月22日 プロが造るカスタム
取材協力/ウエストフィールド(TEL 0877-56-3055)
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
「このレーサー、ウチでは10年くらい前からエンジン、足まわりなどを見てますが、元々は15年くらい前に作った車両。外装、タンクなどの一品モノはオートグラフィック・フジシマさんの作ですね」(ウエストフィールド代表・西原さん)
足まわりは基本的にクラシックレースのレギュレーションに準拠したスペックで組まれるが、フロントフォークはインナー変更、オイル番手変更、油面調整などにより大幅にモディファイ。エンジンも736→836ccへのボアアップ、ウェブカム、クランク軽量バランス加工、キャレロ製コンロッド、特注クロスミッションなど、これ以上ないほどに手が入れられている。マフラーは当時のレーサーと同じ4本出しをチョイス。
「コーナー立ち上がりで前に車体を押し出すトルクがほしい、ということでオーバーホールを機にCRφ33mmにMJNキットを組みました。中速域の特性が大きく変化して、伸びるようになったそうです。走行性能的には現行ネイキッドと同等くらいだっていうコメントもライダーから上がってきてますから、バランス的にもいいんじゃないでしょうか」
レーサーでは時間単位できっちり管理するというのが常識だが、この車両の場合、不調が出なければ5~10年はそのまま、という使い方をしてきたとか。こんなことができてしまうのも西原さんのようなプロがいてくれるからだろう(元々の組みの精度が高いということもある)。
「長く使うとケース摩耗も気になるので、ベースはK1がベスト。K2以降のケースはその点、ちょっと弱いんですよね。砂型のK0でもいいですけど、値段が高い(笑)。他は社外パーツでもなんとかなりますから」
やっぱり頼もしいのである。
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