掲載日:2016年09月12日 プロが造るカスタム
取材協力/ジェイズ
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
CB-F系、CB750K、CB1000SFなど、CB系カスタムおよびリプロパーツを幅広く手がけるジェイズ。カスタムに関しては車両持ち込みが多いそうだが、ディメンションや足まわりの設定、エンジンチューニングなどは同店の経験から導かれた『最適解』を基本とする。一連のノウハウは長年のカスタム、および1990年代半ばから参戦するレース経験などで培われたものだ。
「現状あるパーツをどうしても使いたい、予算に限りがあるなど、オーナーさんによって事情はさまざま。ウチとしては、その範囲内でできる限りベストに近い状態にもっていってあげたいと思っています。今の状態よりもさらに上があるって分かってもらえれば、次のモディファイにもつながりますから(笑)」
ベースは1980年式。前後18インチ化にともないステムを同店オリジナル品に変更、さらにフォークスプリングもレートの高いものに入れ替え&エアアシストのキャンセルを行っている
そう語る同店代表・宮繁さん。この車両も当初は『ワイドタイヤを履きたい』という相談からスタートした1台だが、ステム交換によるトレールの最適化、オリジナルリアアーム装着などを行うことでワイドタイヤ化にありがちな不安定さ等の不安を払拭し、実際に高速走行時にも非常に安定しているとのこと。
「フレーム補強は入れてませんが、ディメンションの最適化でスタビリティは確実に上がります。この車両のオーナーさんもそのことを体感されて今回ブレーキの強化とキャブレターの換装を行うことになったんですよ」
これはディメンション、各部の剛性バランスなど、初期設定が優れているからこそできることだ。ここに至るまでに宮繁さんは長いこと各部の作動性や走りの特性等を眺め、冒頭のように最適値を導いた。スペシャリストの意見に素直に耳を傾ける。そのことで得られるメリットは、じつはかなり大きいのである。
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