掲載日:2016年03月18日 プロが造るカスタム
取材協力/レッドモーター
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
「ZX-14Rって、ノーマルエンジンでも滅法速い。ウチで走らせてたドラッグレーサーも保険でキャリロのコンロッドは入れてましたけど(コンロッド折損=足が出るとエンジン全損になるため)、全然問題ないくらい大丈夫でした。250psくらいまでだったらコンロッドはノーマルでもいけると思います。そんなデータから、メカチューンでとことんやっても面白いですけどね」(レッドモーター代表・中村さん)
この車両は、そんな同店のレーサーから得られたデータを基に、各部セッティングを行った1台。ツーリングとドラッグレース兼用マシンで、ドラッグを走る際はタイヤは履き替えるものの、それ以外はイジらないという。それでいてシェイクダウンでいきなり9秒6をマークしてしまうのだからすごい。撮影後にノーマルCDIの書き換えも予定していたそうで、これによりレブリミット500回転アップ、点火カーブ変更で数馬力のパワーアップが見込めるとのこと。
「その次はNOSキットを組んでみようという話もしてるんですけど、それで大体さっき話にも出た後軸250psくらいになる計算ですね。ドラッグレースを走るときは燃料とマフラーのバッフルを替えて、それに合わせた燃調マップに入れ替えるだけ(サブコンはパワーコマンダー V )。だからセッティングも含めて完全に使い分けができちゃうんですよ。あとは乗り手次第だけど、このマシンのオーナーさんは、そのあたりもちゃんとできる人ですからね。おそらくNOS付けたら8秒台の半ばくらいは出ますよ」(同)
ノーマルエンジン+補機類で、ここまでのパワーと速さが手に入る。これもまた時代、そして技術の進歩というべきだろう。
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