掲載日:2016年02月17日 プロが造るカスタム
取材協力/ソウルサイクルズ
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
「このGPz、完成したときはローダウンのドラッグ仕様でマフラーもバンス&ハインズのサイドワインダーを付けてました。その後、リンクロッドをワンオフして車高を2段階で調整できるようにして、ドラッグ仕様とストリート仕様、両方で使えるようにしたのが現在の状態です。マフラーもKERKERになりましたが、車体色の逆でホワイトにしました。全体のバランスはオーナーさんと相談しながら決めていったので、厳密にはウチとオーナーさんの合作カスタムですね(笑)」(ソウルサイクルズ代表・長尾さん)
ベースは1984年式でフレーム補強などはなし。フォークはZRX1100純正φ[37→]43mmフォークを加工流用したもの
車体色はマットブラック、シートとマフラーはホワイト、ヘッドライト部に装着されたファントムグリルは通常のルーバーよりもシャープなイメージ。全体としてはアメリカン色の濃い仕上がりとなっているのだが、各部の仕様は、じつはノーマルの雰囲気を色濃く残していることも分かる。仮に外装がノーマル色でシート、マフラーとも黒だったら、これは1980年代正統派カスタムということになるに違いない。そこをアレンジしていくのが、いわゆるアソビ心ということになるわけだ。
「サイドワインダーEXを付けていたときはスペースがタイトだったのでステップまわりやマフラーステーの処理に苦労したんですが、ファントムグリルやSTD同様にカウルマウントしているミラーステーのデザイン処理も、それと同じくらい悩みました。オリジナルの雰囲気は残しつつ、この車両ならではのカラーも出す。そこはうまくいったんじゃないかと思います」(同)
現在は各種ショーにも出展し注目されているというGPz改。これぞまさにセンスとアイディアの勝利という気がするのである。
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