掲載日:2015年12月11日 プロが造るカスタム
取材協力/タジマエンジニアリング (TEL 092-511-3931)
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
「CBXでサーキットを走りたい」という強力なオーダーを受け、タジマエンジニアリングが1年ほど掛けて製作したのが、この車両。足まわりはフォーク&ステムが現行CB1300SF(SC 54 )、リアアームはCB400SF、前後ホイールはVTR1000Fと、ホンダ純正パーツを上手く組み合わせているのだが、注目すべきはフレームの改造だろう。
「フレームはチェック、修正後に約20カ所を補強。とくにポイントとなる部分にはプレートによる補強追加(フレームのパイプに半巻きパイプ状にガセットプレートを追加していくのがタジマ流)も行っています。
あとはヘッドパイプを下方向に25mm延長、これによって最新ネイキッドのトリプルツリーが装着できるようになっていますが、これが強度的にも、ちょうどいいバランスなんですね。SC54などホンダ純正がこれと同じサイズを踏襲しているのは、このあたりにも理由があるような気がしますね」(同店代表・田島さん)
ベースは1980年式でフレーム修正後に約20カ所を補強。補強後にもフレーム計測を行い、まったく歪みのないことを確認している。シートは段付きのコルビンシートだ
一方エンジンはクランクシャフトを約2kg軽量加工、ポート研磨を施すなどしてチューン。他部分のパーツに関してはキャブに至るまでノーマルをベースにフルオーバーホールを施している。元々シルキーな回り方をするCBXのストレート6だが、これだけで「上までカンカン回る、超レスポンスの良いエンジン」(田島さん談)に変わったとのこと。
「足まわりのセッティングもバッチリ決まって、オートポリスをガンガン走ってます。じつはオーナー酒井さんは国際A級ライダーなんですよ。これを見てCBXがほしくなったというお客さんも結構いて、この後、同じ仕様のカスタムを都合3台作りました。ビトーさんとこのFCR6連を付けても面白いと思いますよ」(同)
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