掲載日:2015年09月25日 プロが造るカスタム
取材協力/ブルーポイント
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
1970年代生まれの旧車から最新スーパースポーツまで、さまざまな車両を手がけるブルーポイント。代表・辰巳さんの、CB系の捉え方は?
「いじり手側の視点で見た場合は、手間がかかる。例えば同時代のライバル、カワサキZと比べると、エンジンはシンプルで部品点数が少ないZに対し、CB-Fは複雑で部品点数が多い。バルブの数も倍だし、Fには2段がけのカムチェーンやハイボチェーンの1次減速など、独自の構造が多い。その上、車載状態でヘッドとシリンダーが外せるZに対して、CBはエンジンを下ろさないと分解整備がほとんど出来ない。だから迂闊にアマチュアがCBのエンジンに手を出すと、後悔しちゃうでしょうね」
だが、辰巳さんはCB-Fについては今は悪くない環境だと言う。
「環境としてはZ系にはかないませんが、Fはオーナーの意識次第で、現代でも十分楽しめます。まずエンジンは、1度腰下まできっちり手を入れれば、以後は構造の複雑さがネックになることはないですし、足まわりも全面換装を前提にすることで、純正パーツの欠品問題は気にならなくなる。それに最近はジェイズさんなどから、CB-F用として新しいパーツが出だしてますからね。そうした周辺事情を把握していれば、購入を躊躇する必要はないでしょう。
それに今回の1100Rは、前後17インチの最新ハイグリップタイヤを履いて、サーキットやワインディングロードを気持ちよく走れることを念頭に置いて製作しました。CB-F/Rにはそういう現代的なカスタムを受け入れるだけの資質が備わっているし、あの時代のホンダ製並列4気筒ならではのエンジンフィーリングを体感すると、やっぱりCB-Fは名車だなあと思いますね」
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