掲載日:2015年09月02日 プロが造るカスタム
取材協力/P's Factory
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
2009年のステリルガルダカラーにカスタムペイントされた2010年式R1。この年(2009年)、ヤマハはベン・スピースを擁して初のワールドスーパーバイク・タイトルを獲得したわけで、海外ではこのカラーの限定車も発売されている。
「そうなんですけど、それってこの手の限定車にありがちなパターンで細かいディテールとかの出来がイマイチなんですね(笑)。生産性やコストを考えたら仕方ない部分もあるとは思いますが。というわけで、完全レプリカを作ろうということで、かなり手間をかけてペイントしたのが、この車両です。当時は、これの完全なレプリカって海外含め、ほとんど見たことがなかったですね」
そう語るペインター、ピーズファクトリー代表の田中さん。ストリートマシンを1980~90年代のワークスカラーでペイントするという手法を結構目にするようになってきた昨今、高年式スーパースポーツでも、こうした遊び心は、もっと歓迎されてしかるべきではないかと思う。
オーナーは、このR1でツインリンクもてぎのスポーツ走行などにも参加し、モディファイはもてぎロードレースのレギュレーションにも準拠する内容に留められているとのこと。その代わり、と言ってはなんだが、オートシフター装着、ECUデータ書き換え、シート表皮変更など、走りに関わる部分には、かなりこだわっている。そのテスト走行にかける手間も時間も、半端ではないのだ。
一方で、タイトなリヤビューを実現するため、マフラースペースぎりぎりのフェンダーレスブラケットをワンオフ(この作業はガレージ輪Xが担当)するなど、ルックスに配慮しているのも特徴のひとつ。やはり、見た目は大事ということなのである。
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