掲載日:2015年07月22日 プロが造るカスタム
取材協力/サンクチュアリー・コウガ
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
「このRCMは、前に紹介してもらったZ1-R(Z900にZ1-R外装を搭載)と同じオーナーさんから、ご依頼いただいたものです。角Zと丸Z、それぞれ1台ずつ所有したいということで、今回は、ややレトロな雰囲気にしたんですが、内容は完全に今の17インチカスタムっていう、そういう1台です(笑)」(同店代表・立入さん)
具体的にレトロ方向と言えそうなのは、前後ワイヤスポークホイール、CRキャブ、カラーリングなど。とは言え、ホイールは前3.50-17/後5.50-17とサイズ的には、まったく現代的なものと言える。そのホイールは少し前のドゥカティ空冷レトロ車、ポールスマート1000の純正を、質感高く仕上げ直したものだ。
「スポークは元々の表面処理がイマイチだったので、いったん全部剥離した上で再めっき、ハブとリムもパウダーコートしています。ハンドルはセパレートなんですけど、トップブリッジ上にクランプするなど、ポジションはキツくないんですよ」(同)
ビキニカウルはハーレー用を流用した上で、5.75インチ径のヘッドライトケースにマルチリフレクターユニットを入れ込んでいる。マウントはフレームマウントで、各部パーツのクリアランスを確保するため、かなり凝った作りになっているとのこと。しかし、こうして見る限り、ワンオフで付けたという不自然さは、まったく感じられない。
「そう思います(笑)。何しろ治具から作りましたから。ビキニカウル、タンク、テールへとつながる塗装のラインと他の外装パーツとのバランスも、とても気を遣った部分ですね」
凝った仕事ほど、パッと見、何でもなく見える。そしてプロは、見えない部分に凝るものなのである。
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