サンクチュアリー・リアライズ Z1(カワサキ Z1)

掲載日:2015年07月01日 プロが造るカスタム    

取材協力/サンクチュアリー・リアライズ

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです

SANCTUARY REALIZE Z1(KAWASAKI Z1)

ハイコンプピストンで
ひと味違ったトルクを演出

ブラックアウトされたエンジン、足まわりとイエロー&ブラックのサンバースト塗装がひときわ目を引くZ1カスタム。成り立ちとしては、サンクチュアリー・リアライズが手がけた同店コンプリート、RCMということになるのだが、リアライズならではの独自のアプローチが見られるのは、じつは目に見えない部分、たとえばエンジンだったりする。

「事前にお話させていただいたところ、オーナーさんはこのマシンを通勤にも使いたいということだったので、下からトルクの出る扱いやすい特性に仕上げました。中心的役割を果たしているのはSOHCエンジニアリング製のピストンですね」

そう語る、同店代表・道岡さん。SOHCオリジナルのピストンは、口径こそφ70mmとZ1000系と同じ(ボアφ70mmはZ1比4mmオーバー。ストローク60mmで1,015ccの排気量となる)ながら、圧縮設定が11.3:1とかなり圧縮比が高められている(Z1ノーマルは8.5:1、後継のZ1000は同8.7:1)。ピストン自体の重量が軽量に仕上がっているというのもパワーフィール、とくに高回転域で大きな違いを生む要因となるだろう。

さらに吸排気系を変更することで、ダイレクト感のある中低速トルク(これはやはり直キャブならではの味だろう)、高回転域の伸びなどを実現。過度なビッグボアではないため、街中でも開けていける、まさに『通勤でも使える/楽しめるエンジン』となっている。17インチ化されたタイヤ、ホイールはもちろん、前後サス、ブレーキなども大幅にアップグレードされており、この点での性能、使い勝手も格段に向上している。ひと口に『1,015cc仕様』と言っても、ここまで違うものなのだ。

SANCTUARY REALIZE Z1(KAWASAKI Z1)の詳細は次ページにて

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