ホンダ CBR600RR
ホンダ CBR600RR

ホンダ CBR600RR – マシン直系のDNAを持つ3代目『RR』

掲載日:2013年06月06日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/佐川 健太郎  写真・動画/MOTOCOM  衣装協力/HYOD

MotoGP マシン直系のDNAを持つ
3代目『RR』

CBR600RR がデビューしたのは2003年のこと。その前の年は新たなレギュレーションにより、歴史的な幕を開けた MotoGP 世界選手権の初代チャンピオンマシン 『RC211V』 で培った先進技術とスタイリングをまとい、センセーショナルなデビューを果たした。新開発の水冷直4エンジンは軽量コンパクト設計で、新たに採用されたツインインジェクター装備の PGM-DSFI (電子制御燃料噴射装置)により、低回転域から高回転域まで高効率燃焼を実現。シャーシには世界初の中空構造アルミダイキャストフレームが採用され、高剛性とコンパクト化を実現。ユニットプロリンク・サスペンションやセンターアップ・エキゾーストシステムなど、RC211V のイメージを色濃く踏襲した、レーシングマインドに満ち溢れた MotoGP マシンレプリカ的な存在として注目を集めた。2005年には倒立フォークの採用やユニットプロリンク・サスペンションの軽量化により、操縦性を向上。フロントキャリパーもラジアルマウント化されるなど、足回りの強化と軽量化が図られている。

ホンダ CBR600RRの画像

2代目となる 2007 モデルではフルチェンジを敢行し、動力性能と車体の取り回しやすさを向上。従来モデルと比べて乾燥重量で約8kgの大幅軽量化を実現するとともに、空力を高めたアグレッシブなカウルデザインを採用することで走行性能を向上させている。エンジンも出力特性を見直し、ミドルレンジを強化。前後長を 30.5mm 短縮するなど、さらなるコンパクト化と軽量化を実現した。その後、2009年には世界初のスーパースポーツモデル用電子制御式 “コンバインドABS” を搭載した 『CBR600RR<ABS>』 がタイプ追加されている。

そして、デビューから10年の節目となる2013年、スタイリングと足回りを一新し、各部を熟成させた新型 CBR600RR が登場した。その真の姿を解き明かしていきたい。

ホンダ CBR600RRの特徴は次ページにて

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