ホンダ CBR600RR
ホンダ CBR600RR

ホンダ CBR600RR – マシン直系のDNAを持つ3代目『RR』

掲載日:2013年06月06日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/佐川 健太郎  写真・動画/MOTOCOM  衣装協力/HYOD

ホンダ CBR600RRの特徴

エンジンの熟成と BPF で
走りはさらに進化

水冷4ストローク並列4気筒 600cc エンジン搭載のミドルスーパースポーツモデル CBR600RR がフルモデルチェンジ。新設計のフルカウルが採用され、より優れた空力特性を実現するとともにシャープなフォルムを手に入れた。

スタイリングコンセプトはスピード感と躍動感を強調した “マス集中フォルム” で、MotoGP マシンからフィードバックした軽量化技術とエアマネジメント技術が注ぎ込まれているのが特徴だ。フロントカウルは空気抵抗を減らしつつ冷却効率を追求した形状となり、ライダーの快適性も向上。テールカウルにも RC213V と同型のカウルダクトを設けることでレーシーなイメージを表現。また、LED のテールランプとセンターアップマフラーもデザインが改められ、さらに精悍さを増している。エンジンは従来モデルを基本的に踏襲するが、空気吸入口(ラムダクト)の形状を見直すことで、高回転域でのトルク特性を向上させているのがポイント。

ホンダ CBR600RRの画像

注目すべきはフロントサスペンションで、今回から “ビッグ・ピストン・フロントフォーク(BPF)” が新たに採用されている。これはピストンの大径化によりフォークオイルの受圧面積を稼ぐことで、低圧で減衰力を発生させることができるため、ストローク初期でのスムーズな作動性が得られるのが特徴。さらにフルブレーキング時の安定化と乗り心地の向上を高次元で両立させることができるメリットがあるなど、新型 CBR1000RR と同様、最近のスーパースポーツモデルでは徐々に普及しているシステムだ。なお、リアサスペンションには従来から継承しているユニットプロリンクサスペンションを採用している。

ホンダ CBR600RRの画像

また、前後ホイールには12本スポークタイプのアルミキャストホイールを採用することで、タイヤ接地点から受ける荷重を分散し、操舵フィーリングの向上が図られている。ブレーキにはスーパースポーツモデル用として、Honda が世界で初めて開発した、電子制御式 “コンバインドABS” をタイプ設定。前後連動ブレーキと ABS を組み合わせて電子制御化することで、より緻密なコントロールを実現。ブレーキング時の安心感を大幅に高めている。

CBR600RR は街乗りからワインディング、サーキットを含むスポーツ走行まで、幅広いシチュエーションで扱いやすく、快適な走りを実現できるモデルである。

ホンダ CBR600RRの試乗インプレッションは次ページにて

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