中野真矢も認める驚異の再現度、MotoGP™20は究極のライディングシミュレーターだ

掲載日/2020年8月18日
取材協力/オーイズミ・アミュージオ56design
写真/淺倉恵介、オーイズミ・アミュージオ 取材、文/淺倉恵介
構成/バイクブロス・マガジンズ
美麗なグラフィック、忠実に再現されたサーキット、実車さながらのマシンセッティング機能等々で人気のビデオゲーム“MotoGP™”。そのナンバリングシリーズの最新タイトルが“MotoGP™20”だ。現実のレースシリーズMotoGPとコラボレーションした公認タイトルで、マシンとライダー、コース等は2020年シーズンのデータにアップデートされている。その“MotoGP™20”を、元MotoGPライダーである中野真矢さんがプレイ。リアルなMotoGPを知る中野さんにとっても、その完成度の高さは驚くべきものだった!

レーサーがトレーニングに活用するレベル
“MotoGP™20”の再現度はハンパじゃない

普段、あまりビデオゲームはしないという中野さんだが、唯一プレイするのが“MotoGP™”シリーズなのだという。中野さんは、自らのアパレルブランド“56design”のプロデュースをはじめ、レーシングチームの運営など多忙な日々を送っているが、活躍の場のひとつにMotoGPのテレビ中継でのレース解説がある。レース解説者として、このビデオゲーム、MotoGPのナンバリングシリーズが活用可能なのだそうだ。

中野さんは、MotoGPライダーとしてのキャリアを活かし、アパレルブランドの展開、レース解説者など様々な分野で活躍中。レーシングチーム“56RACING”を運営し、後進の育成にも注力。今回は、56RACING所属ライダーの一人、山根昇馬選手にも“MotoGP™20”のインプレッションに参加してもらった。

「現在と自分の現役時代では、MotoGPの開催されるサーキットが変わっています。ですが、走ったことのないサーキットのレースでも、レース解説はしなければならないんです。このゲームは走行シミュレーションが可能ですから、そんな時に役に立つと思いますよ。例えば、レッドブルリンクです。自分は走った経験はありませんが、どういった特徴のあるサーキットであるとか、より詳しい解説ができるんです。コースレイアウトだけでなく、アップダウンがちゃんと再現されているところが素晴らしいですね。ラグナセカのコークスクリューとか”そうそう! こんな感じ”って思いましたよ。バーチャルですが、またラグナセカを走れるなんて嬉しいですね」

ラグナセカは、MotoGPが開催されるアメリカのサーキット。コークスクリューは急な下り坂のS字シケインで、ラグナセカの名物ポイントだ。中野さんにとっては思い出深いサーキットなのだという。元MotoGPライダーが認める再現度、これが“MotoGP™20”最大の魅力だろう。

“MotoGP™20”をプレイする山根選手と中野さん。アバターライダーに中野さんを選んだ山根選手に、中野さんもニッコリ。現役ライダーだけでなく、中野さんのようなレジェンドライダーもアバターに選択できる。

「最近のライダーは、“MotoGP™”のナンバリングシリーズを使って、コースのシミュレーションをしていると聞いています。自分も最初は”ゲームでしょ?”と思っていたんですが、実際にこのシリーズをプレイすると、これなら練習に使えるなと感じました。現役の頃、これだけ再現度の高いシミュレーターがあったら、初めて走るサーキットで役立てられたのに……と思います」

中野さんのコメントにあるように、デジタルネイティブ世代のライダーにとって“MotoGP™”シリーズは、レースに勝つために活用するアイテムとなっている。今回、テストプレイヤーとして、いやテストライダーとして参加してくれた山根昇馬選手もその一人。山根選手は、中野さん率いるレーシングチーム「56RACING」に今年から加入。現在はミニバイクレースに参戦中だが、当然目指すのはMotoGPという中学1年生だ。

リプレイ画面では、第三者視点でレースを見ることができる。MotoGPのテレビ中継さながら、いやそれ以上のダイナミックな視点変更でレース観戦が楽しめる。

「“MotoGP™”シリーズは、15からプレイしています。ゲームとして楽しむよりは、シミュレーターとして使っています。得意なコースはレッドブルリンク、ゴー&ストップじゃないレイアウトが好きです。シルバーストンは苦手ですね、バックストレッチから右左のコーナーを過ぎての切り返しが難しいんです」

と、すでに歴戦のMotoGPライダーのようなコメントをくれた。さっそく、山根選手にプレイしてもらったのだが、ライダーは師匠である中野さん、マシンはカワサキZX-RR、コースはツインリンクもてぎをチョイス。これは、ZX-RRに、中野さんが初の表彰台をもたらした2004年の日本GPのパッケージだ。中野さんと同じように表彰台に上がることはできなかったが、山根選手のテクニックはなかなかのもの。さすが、やり込んでいるだけのことはある。

中野さんも“MotoGP™20”をプレイ。マシンの操作に関しては、MotoGPシリーズをやり込んでいる山根選手の方が上手。やり込み要素はゲームとしての必須条件。シミュレーターとしてだけでなく、ゲームとしても純粋に楽しめるのは、中野さんと山根選手の笑顔が証明している。

「やはり再現度は素晴らしいですよね。ツインリンクもてぎなら、間違いなくシミュレーターとして練習に活用できます。昇馬(山根選手)は、ツインリンクもてぎを走った経験はありませんが、実際にバイクで走る時に初めてのコースと感じないでしょうね。まず、コースレイアウトを覚えて、イメージトレーニングを重ねる。集中力を高めるトレーニングもできますね。バイクレースは、メンタル面が問われるスポーツですから」

レジェンドライダー選択画面のイラストと、中野さんご本人。「似てますか?」と中野さん。イケメンなことは共通なのだけれど、イラストは若干ワイルド寄り。“MotoGP™20”の開発はヨーロッパで行われているので、中野さんの姿は彼の地の人々の目にはこう映るのかもしれない。

と、中野さんも“MotoGP™20”のリアルな出来栄えに太鼓判を押す。バイクレースの世界最高峰MotoGPを体感できる、それが“MotoGP™20”なのだ。中野さんが“MotoGP™20”の有用性について語るその一方で、山根選手は“MotoGP™20”のプレイを続行。現役ライダーの注目株、ファビオ・クアルタラロをライダーに選んでバトルに夢中。シミュレーターとしてではなく、純粋にゲームとして楽しんでいる様子だ。プロライダーから一般ゲーマーまで、誰もがMotoGPの魅力に触れられる、それが“MotoGP™20”というタイトルなのだ。

こだわったのは走行シミュレーションだけじゃない
レーサーの人生すらバーチャルで体験できる

“MotoGP™20”のリアルへのこだわりは徹底している。コースはドローンを使用して実際のサーキットを撮影、1分の1スケールで忠実に再現したものだ。登場するライダーやマシン、参戦チームは2020年シーズンのデータを使用。新たにカレンダーに加わったサーキット、フィンランドのキュミリングも追加されている。新型コロナ禍の影響で、スケジュールの変更を強いられているMotoGPだが、“MotoGP™20”の世界では、“もし予定通りMotoGPが開催されていたら?”という“if”の世界をシミュレーションすることも可能なのだ。こんなことは、MotoGP公認タイトルである“MotoGP™20”でしか実現できない。

マシンセッティングの変更や、ライダーのライディングスタイルなど豊富なコンフィグレーション機能は充実。世界中のプレイヤーと競い合えるネットワーク対戦では、快適なプレイ環境を提供するため専用サーバーが設置される。MotoGPチームのマネージメントを行う“キャリアマネージメント”モードでは、エンジニアやデータアナリストなどのチームスタッフの構成までもゲームの要素として取り入れられた。チームの力がライダーの成績に関わってくるのだ。

“MotoGP™20”はPlaystation4用とNintendo Switch用が、8月27日(木)に発売。現在、全国の取扱店で予約を受付中だ。

登場するライダーやマシンは、2020年シーズンの最新データ。マシンのカラーリングやライディングギアまで、忠実に再現。MotoGPクラス唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手も登場する。

レース時のプレイヤー視点は切り替えが可能。ライダー視点でのプレイは大迫力! メーター表示も走行中のデータと連動している。

マシンのセッティングも好成績を残すための重要なファクター。サスペンション、エンジン特性、ミッションのギヤレシオなど調整項目は膨大。

アバターライダーのライディングフォームまで選択可能。お気に入りのライダーの走りを、画面上に再現できるのだ。

グラフィックエディタ機能も充実、ライディングギアやマシンのカラーリングやグラフィックを作り出せる。自分だけのチームでMotoGPに参戦だ!

“キャリアマネージメント”モードのプレイ画面の一例。スタッフのスキルによって、チームのポテンシャルが変わり、レース結果に影響を与えるのだ。

MotoGP™20
ジャンル:モータースポーツレーシング
対応機種:PlayStation®4 / Nintendo Switch
   ※Switchはダウンロード版のみ配信
発売日:2020年8月27日
対象年齢:CERO A(全年齢対象)
価格:パッケージ版 7,980円+税 ダウンロード版 7,980円(税込)
プレイ人数:オフライン 1人 / オンライン 最大12人

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