ヤマハ FZ1
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ヤマハ FZ1 – R1の血を引くスポーツネイキッド

掲載日:2011年06月23日 試乗インプレ・レビュー    

ヤマハ FZ1の特徴

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国内向けにパワーを最適化し
日常域でのパフォーマンスを向上

FZS1000フェーザーの後継として06年に登場したFZ1は、欧州で人気の高いスポーツネイキッド市場を狙って開発されたモデルである。最新スーパースポーツのエンジンをアップハンのネイキッドスタイルのシャーシに搭載する、いわゆるストリートファイター的な手法によって作り込まれているが、国内仕様はワインディングでのエキサイティングな走りだけでなく、実用域での扱いやすさにも重点を置いてチューニングされているのが特徴だ。

パワーユニットは04年型R1がベースの水冷4ストロークDOHC5バルブ直列4気筒、排気量998ccだ。コンパクトな燃焼室やハイリフトカム機構などを備えたショートストロークエンジンで、国内の交通環境に合わせて圧縮比やF.I.のセッティングを最適化することで94PS/9000rpmを発生。中速域を重視したパワフルかつスムーズな出力特性を得ている。

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また、フレームは金型鋳造のアルミ製で、エンジンをリジッドマウントとして車体強度メンバーの一部として活用する方式により、高い剛性を確保。応力の集中するスイングアームピボットおよびヘッドパイプ周辺の肉厚をミリ単位で調整することで剛性バランスを最適化し、優れたスポーツハンドリングを実現している。

足周りも倒立フォーク&リンク式モノショックの組み合わせにより高次元の走りに対応。特にインナーチューブ径φ43㎜の倒立フォークは、左右のフォークで伸び側と圧側の減衰力をそれぞれ分担する画期的なシステムを採用することで、スムーズな作動性と素早いセッティングを実現している。

一体感を強調した異形モノライトを採用したシンプルなFZ1の兄弟車として、2灯タイプのハーフカウルを装備したFZ1 FAZERがラインナップされ、目的やデザインの好みによって選択の幅が広がることもこのシリーズの魅力だ。

ヤマハ FZ1の試乗インプレッションは次ページにて

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