【カワサキ Z1(900 SUPER4)】伝統のフェザーベッドフレームに超高品質エンジンを積む名車

掲載日:2018年11月22日 試乗インプレ・レビュー    

取材協力/ドレミコレクション東京営業所
試乗ライダー・文/和歌山利宏 写真/渕本智信 記事提供/ロードライダー編集部

Z1(900 SUPER4)詳細写真

カワサキ Z1の試乗インプレッション

Z1は903ccの空冷DOHC2バルブ並列4気筒エンジンを、フェザーベッドタイプのダブルクレードルフレームに搭載。1972年夏に発表、同年秋には1973年型として北米で市販開始され、以後のバイク界の基準を作った。Z1は1976年型Z1000で70×66mmの1,015cc化、1978年型Z1000Mk.Ⅱで角型デザイン化など進化していく。

カワサキ Z1の試乗インプレッション

ハンドルバーは大型でもグリップはさほど絞られておらず、ファイター的。

カワサキ Z1の試乗インプレッション

燃料タンクはティアドロップ形で、普遍的な造形。

カワサキ Z1の試乗インプレッション
カワサキ Z1の試乗インプレッション

ダブルシートとグラブバーは一般的な形態だが、シートカウル/フェンダーは2スト並列3気筒のマッハ系に近いデザインを踏襲。当時は斬新過ぎにも思えたが、今見るとごく自然。

カワサキ Z1の試乗インプレッション

キャブレターはミクニのスライドピストン式で、強制開閉機構付きのVM28SC。

カワサキ Z1の試乗インプレッション

初期型のディスクはシングルだが、試乗車は欧州向き1976年型に準じたダブルディスク仕様に変更されている。

カワサキ Z1の試乗インプレッション
カワサキ Z1の試乗インプレッション

φ36mmフォーク(オフセット60mm)/リア2本のサスはともに動きはしなやかだ。4本マフラーの造形も美しい。ホイールのサイズは1. 85-19/2.15-18インチ。

カワサキ Z1の試乗インプレッション

903ccの空冷DOHC2バルブ並列4気筒エンジンのクランク軸は組み立て式で、大端もクランクもベアリングはメタル式ではなく、ローラーベアリングを採用。ボア×ストロークは66×66mmのスクエアで、最高出力82psを8,500rpmで、最大トルクは7.5kgf-mを7,000rpmで発生する。エンジンの造形は官能的ですらある。

カワサキ Z1の試乗インプレッション

本文でも触れたフェザーベッドタイプのダブルクレードルフレーム。ヘッドパイプ下部付近でダウンチューブとタンクレールはクロスするが、突き合わされず、接触部が溶接ビードで接合されているだけ。驚くほどスリムだが、絶妙の剛性バランスを誇る。

カワサキ Z1の試乗インプレッション

ドレミコレクションでは、Z1のフレームとクランク/ケース/ヘッド以外のパーツを自社生産できる体制を整えており、Zを厚くサポートする。今回の完全復刻車も250万円~で市販。

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