ヤマハ トレーサー9 GTプラス(2023)

掲載日:2023年10月23日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

YAMAHA TRACER9 GT+(2023)
YAMAHA TRACER9 GT+(2023)

最新デバイスをプラスしたツーリングモデル

トレーサー9 GTプラスは、最新デバイスでライダーの負担軽減を図ったツーリングモデルです。トレーサー9 GTをベースに、ミリ波レーダーを使ったアダプティブクルーズコントロールと、同じくレーダー連携のユニファイドブレーキシステムを採用。また、適切なギヤが選択できるように機能を拡大した新クイックシフターや、スマートフォンと連動することも可能な高輝度7インチTFTメーターなども装備しました。

アダプティブクルーズコントロールは、ヤマハ車では初の採用です。車両前方に搭載したミリ波レーダーで先行車を検知し、一定の車間を保ちながら自動で追従することができます。車間距離は4段階で設定でき、走行中の変更も可能です。一方、レーダー連携ユニファイドブレーキシステムは、モーターサイクルへの採用としては世界初です。ミリ波レーダーと6軸IMU(慣性計測装置)の情報を元に、前後ブレーキへの入力量をアシストします。

エンジンと車体の基本構成はベース車と同じく、最高出力88kW(120PS)の888cc水冷3気筒、軽量高剛性のCFアルミダイキャストフレーム、KYBの電子制御サスペンションという組み合わせです。ただし、走行モード切替システムには、トラクションコントロール、スライドコントロール、リフトコントロール、電子制御サスペンションの各介入度を一括で設定できる統合モードを採用。シートはレザー風の表皮となり、クッション材も変更。車両重量はトレーサー9 GTより3kg増えて223kgとなっています。

そのほか、操作性向上を図ったリアブレーキペダル、大径化したリアブレーキディスク、クリアスモークタイプの前後ブレーキマスターシリンダー、イルミネーションライトを装備した新しいハンドルスイッチを採用。車体色はシルバーとグレーの2種類、車両価格は消費税10%込みで182万6,000円。発売日は10月6日です。

ヤマハ トレーサー9 GTプラスのここがポイント!
  • ● ミリ波レーダー搭載のアダプティブクルーズコントロール
  • ● レーダー連携の新型ユニファイドブレーキシステム
  • ● スマートフォンと連動できる7インチ高輝度TFTメーター

ヤマハ トレーサー9 GTプラスのライバルはこれだ!

  • KTM
    1290スーパーアドべンチャーS

    最高出力118kWのVツインエンジンを搭載したトラベルモデル。ミリ波レーダーを使ったアダプティブクルーズコントロールを採用。消費税10%込みで259万円。

  • BMW
    R1250RT

    最高出力100kWの水平対向2気筒エンジンを搭載。レーダーセンサーにより車間距離を保つアクティブクルーズコントロールを採用。消費税10%込みで337万2,000円~。

  • ドゥカティ
    ムルティストラーダV4S トラベル&レーダーパッケージ

    最高出力125kWのV4エンジンを搭載。アダプティブクルーズコントロールやブラインドスポット検知を備えたレーダーシステムを採用。消費税10%込みで349万4,000円~。


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