ヤマハ YZF-R15 ABS(2023)

掲載日:2023年10月13日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

YAMAHA YZF-R15 ABS(2023)
YAMAHA YZF-R15 ABS(2023)

スリムな車体に可変バルブ単気筒を搭載
海外で人気のYZF-R15に国内仕様が登場

YZF-R15は、スリムな車体に可変バルブ機構付きの155ccエンジンを搭載したフルカウルのロードスポーツバイクです。長らく欧州やインド、ASEANを中心に海外モデルとして展開してきましたが、この10月からはいよいよ日本国内に向けても発売。エントリーライダーでも選びやすく、スポーティに走ることのできる一台が、YZF-Rシリーズの新たなラインナップとして並ぶこととなりました。

エンジンは、パワーと最高速を照準に開発した水冷4バルブ単気筒です。可変バルブ機構のVVA(バリアブル・バルブ・アクチュエーション)は、低速用と中高速用の吸気カムを7,400rpmで切り替えることで全回転域で優れたトルク特性を発揮します。最高出力は14kW(19PS)/10,000rpm、最大トルクは14Nm/7,500rpm。また、ラジエターにはバイパス式サーモスタット方式を採用。水温に応じて冷却水の循環経路を切り替えることで暖気時間の短縮と燃費の向上に貢献します。

車体骨格は、軽さと強度剛性のバランスを図ったデルタボックスフレームです。サスペンションはフロントに37mm径の倒立フォーク、リアにはリンク式のモノショックとアルミ製のスイングアームを採用。さらに、幅140mmのワイドなリアタイヤや、伏せ気味なライディングポジションがとれるセパレートハンドルなどの組み合わせにより、軽快でスポーティなハンドリングとなっています。車両重量は141kg、シート高は815mmです。

車両外観は、YZF-RシリーズのDNAを受け継ぐスタイリングです。フロントには高速安定性にも寄与するカウリング、ハイとローをひとつのLEDで切り替えるバイファンクションLEDヘッドランプ、YZR-M1タイプのバブルスクリーンなどを装備。テールカウルも同シリーズらしいレーシーなデザインとなっています。車体色はブルー、ダークグレー、ブラックの3種類。車両価格は消費税10%込みで55万円。発売は10月16日です。

ヤマハ YZF-R15 ABSのここがポイント!
  • ● 可変バルブ機構付きの高性能155ccエンジン
  • ● 剛性バランスに優れた軽量スリムな車体
  • ● YZF-Rシリーズ共通のスポーティなスタイリング

ヤマハ YZF-R15 ABSのライバルはこれだ!

  • スズキ
    ジクサー150

    中低速トルクと燃費性能に優れる空冷単気筒エンジンを搭載したネイキッドモデル。最高出力9.6kW、車両重量139kg、シート高は795mm。消費税10%込みで38万5,000円。

  • ヤマハ
    YZF-R125 ABS

    フルカウルの車体に排気量124ccの単気筒を搭載したスポーツモデル。最高出力11kW、車両重量141kg。消費税10%込みで51万7,000円。YZF-R15の姉妹モデル。

  • GPX
    デーモンGR200R 4VALVE

    タイのGPX社がリリースするフルカウルスポーツモデル。4バルブヘッドの水冷単気筒を搭載。最高出力14.3kW、車両重量155kg。消費税10%込みで50万6,000円。


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