アプリリア トゥアレグ660(2022)

掲載日:2022年03月28日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

aprilia TUAREG660(2022)
aprilia TUAREG660(2022)

低中回転域を増強した2気筒を搭載
660のオフロードアドベンチャー

トゥアレグ660は、水冷の並列2気筒を搭載したミドルクラスのアドベンチャーバイクです。単気筒のエンデューロバイクと中排気量のアドベンチャーバイクの良いとこ取りを目指して開発されました。アプリリアは現在、ビギナーから経験豊富なライダーまで幅広い層の期待に応えるべくミドルサイズのシリーズを展開しています。RS660やトゥオーノ660に続き発売されるこのトゥアレグ660も、同社660プラットフォームの一台です。

パワーユニットはアプリリアRS660やトゥオーノ660と同系のエンジンですが、トゥアレグ660のキャラクターに合わせて低中速域の出力は大幅に増強してあります。最高出力は58.8kW(80HP)/9,250rpm、最大トルクは70Nm/6,500rpm。前述の兄弟車に比べ低い回転数からトルクが得られ、約3,000rpmで最大トルクの75%、4,500rpmで最大トルクの85%に達します。また、上下寸法を縮小したオイルパン形状もトゥアレグ660専用の設計で、こちらは最低地上高の確保につながります。

車体骨格は、高張力のスチールチューブと鋳造のアルミニウムプレートを使用した新しい構造です。オフロードでの過酷な走行や積載の荷重を想定して堅牢な設計としています。エンジンをフレームに固定するアンカーポイントは6点となり、スイングアームピボットもエンジンケースではなくフレームで荷重を受け止めます。またサブフレームは、パニアへの積載やパッセンジャーの搭乗にも耐えられるよう、溶接での取り付けとなっています。

そのほか、トラクションコントロールやクルーズコントロール、エンジンブレーキコントロール、エンジンマップの選択などを包括するエレクトロニクスパッケージも採用。ライディングモードは4種類あり、ライダーのニーズに合わせて選択やカスタマイズが可能です。インストルメントはスタンディングポジションでも見やすいように、大型で視認性の良いTFTディスプレイを使用しています。

車重は乾燥重量で187kg、装備重量でも204kg。燃料タンク容量は18L、シート高は860mm。車体色及び消費税10%込みの車両価格は、インディゴタゲルマストが156万2,000円、アッシュゴールドおよびマーシャンレッドが154万円。発売は2月18日です。

アプリリア トゥアレグ660のここがポイント!
  • ● 軽量コンパクトでシート高も抑えた車体設計
  • ● オフロード走行や積載に耐える堅牢なフレーム
  • ● 低中回転域の出力を増強した並列2気筒エンジン

アプリリア トゥアレグ660のライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    テネレ700

    オフロード性能に重きを置いて開発。エンジンはトルクフルな直列2気筒を搭載。最高出力53kW、車重205kg、燃料タンク容量は16L。消費税10%込みで128万7,000円。

  • ホンダ
    CRF1100L アフリカツイン

    セミダブルクレードルのフレームに、余裕の力強さを持つ直列2気筒を搭載。最高出力75kW、車重229kg、燃料タンク容量は18L。消費税10%込みで163万9,000円。

  • BMW
    F850GS

    スチール製ブリッジフレームに最高出力70kWの並列2気筒を搭載したアドベンチャーモデル。車重229kg、燃料タンク容量は15L。消費税10%込みで156万1,000円から。


こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索