アプリリア ドルソデューロ 750

掲載日:2012年07月25日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

アプリリア ドルソデューロ 750の画像
aprilia dorsoduro 750

スーパーモタードのエッセンスをストリートでのスポーツランに最適化
先進の電子制御を採用したエンジンマネジメントシステムも魅力

アプリリアのドルソデューロ 750 は、スーパーモタード的な車体構成を持つストリートスポーツモデル。エンジンはネイキッドスポーツのシヴァー 750 から、シャシーはスパルタンな本格的モタードマシン SXV450/550 のそれを源流に持ち、ドルソデューロのためにリファインされた専用設計品を使用しています。

エンジンは排気量 749.9cc の水冷4ストロークDOHC4バルブのV型2気筒。最高出力は 90PS という高出力を誇ります。インジェクションにはアプリリアが得意とする “ライド・バイ・ワイヤ” システムを採用。これは、スロットルとスロットルボディのバタフライバルブを物理的に直結せず、バタフライバルブの操作はサーボモーターによって駆動させるシステムです。ライダーのスロットル操作を ECU が読み込み、走行条件と照らし合わせて最適なスロットル開度を算出。バタフライバルブは ECU によってコントロールされ、適性なパワーとトルクを発生させます。また、出力モードの切り替え機能も装備しています。市街地からワインディング、高速道路に至るまで、幅広いシチュエーションに対応する「ツーリング」モード。鋭いレスポンスとパワフルな走りを楽しめる「スポーツ」モード。レスポンスを抑えたマイルドな特性の「レイン」モード。これら3つの走行モードから、走りのシチュエーションに合わせた出力特性を選択することができるのです。ちなみに、スポーツモードはかなり過激なキャラクターを持っていますので、ライダーのテクニック次第でウイリーやテールスライドといったアクションも可能です。

フレームは独創的な複合フレーム。スチールパイプ製のトレリスフレームと、アルミ製のサイドメンバーを組み合わせたもので、これはアプリリアがレース活動を通じて磨き上げてきた独自技術です。スイングアームはシェルキャスト製法によって実現された、理想的な剛性バランスと優れたデザイン性を両立したもの。他にも車体右側にオフセット配置されたリアショックなど、ユニークで独自性の高い車体は実に魅力的。そして機能美に溢れています。

アプリリア ドルソデューロ 750のここがポイント!
  • ● 先進の “ライド・バイ・ワイヤ” 電子制御スロットルを採用
  • ● 走りのシチュエーションに合わせて3種類の出力モードを選択可能
  • ● レースで鍛え上げられた独自の複合フレーム

アプリリア ドルソデューロ 750のライバルはこれだ!

  • ドゥカティ
    ハイパーモタード796

    排気量803cc空冷2バルブLツインエンジン搭載。フレームは専用設計品を使用するなど、兄弟車である1100のスケールダウンではなく、固有の存在として確立したモデル。

  • ハスクバーナ
    ヌーダ900

    BMWのF800系パラレルツインエンジンを排気量900ccとして搭載。乾燥重量はわずか175kgで過激な走りを予感させる。2012年に日本仕様がリリース予定。

  • BMW
    F650GS

    BMWのミドルクラスを担う中心機種。排気量798ccのF800系パラレルツインエンジンを搭載。オンロード重視の車体構成を持たされたデュアルパーパスモデル。

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