カワサキ ZRX

掲載日:2009年09月11日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

カワサキ ZRXの画像
KAWASAKI ZRX

1994年、カワサキから1台のミドルクラス・ネイキッドモデルが発表されました。空冷4気筒エンジンのもつ深い味わいと、冷却フィンがもたらす端整な外観を特徴としていたゼファーシリーズに対して、そのモデルは同じ4気筒ながら近代的なメカニズムをもつ水冷4気筒エンジンを搭載。これこそが「走り」を主張するスポーツネイキッドとしてゼファーと人気を二分することとなるZRXだったのです。

写真でご紹介しているのは2003年モデル。カワサキのネイキッドスポーツ路線を象徴するモデルだけに、搭載された水冷DOHC4バルブインライン4エンジンは、なめらかな回転上昇とともにスムーズにパワーを発揮。39kW(53PS)/11,500rpmの最高出力と37N・m(3.8kg-m)/9,000rpmの最大トルクをライダーが右手によって自由自在にコントロールできる躾の良さも誇っていました。また、車体はオーソドックスなダブルクレードルフレームでありながら剛性に不足はなく、独特のアルミ丸パイプで構成されたトラスタイプスイングアームや作動性に優れた正立式フロントフォークでの組み合わせによって良好なロードホールディングを実現。パワフルで軽快なエンジンに対して十分なキャパシティを持つ車体としていました。

そのほか、300ミリ径のフロントダブルディスクブレーキにトキコ製の6ポットキャリパー、スポーティな外観のビキニカウルなど、実際の性能とともにビジュアル上の演出効果も高い装備を満載。400ccクラスであることをまったく意識させない高い質感も魅力のひとつでした。ネイキッドだからといって走りを妥協することはない。ゼファーとは異なるカワサキの主張がストレートに反映されたからこそ、このモデルは今も注目されているのでしょう。

年式で見る カワサキ ZRX

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2003年モデル

中古車の中心となる2003年以前のモデルはダントツで玉数が多い。2003年型を例にとれば、2001年モデルからの変更点は、ニューカラー&グラフィック、ゴールドカラーホイール(パールミスティックブラックのみ)、4速ギヤ比変更(平成13年騒音規制対応)と予想通り少なく、あまり年式にこだわる必要もないと言える。また、物件が豊富なので、中古車としては良質な個体を選び易い。

  • ● ニューカラー&グラフィックを採用。
  • ● ゴールドカラーホイールの採用(パールミスティックブラックのみ)。
  • ● 4速ギヤ比の変更(平成13年騒音規制対応)。

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2004年モデル

2004年モデルは、フューエルタンクとシートカウルにツートンストライプをアレンジ。カラーは「キャンディライムグリーン」「パールクリスタルホワイト」をラインナップした。また、盗難抑止に効果を発揮するイモビライザー標準装備としている。同じライムグリーンでも、グラフィックが微妙に異なるところがマニア心をくすぐる。

  • ● 時世を反映してイモビライザーを標準装備に。
  • ● 新型サイレンサーの採用。質感は向上している。
  • ● 諸元・価格を変更。1万円アップの63万4000円に。

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2008年モデル

最終となった2008年モデル。このキャンディライムグリーンは追加カラーとして発表された。レギュラーモデルもフロントフォークアウターチューブとスイングアームのカラーリングがシルバーに変更され、ホイールもブラックカラーとなった。細かいところではエンブレムも変更されている。

  • ● 惜しまれつつも最終となった2008年型。カラー&グラフィックが変更された。
  • ● 汚れは目立たないが、ホイールのブラックアウトは好みが分かれるところ。
  • ● 従来の立体的なエンブレムから、フラットなものに変更された。

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