カワサキ W400

掲載日:2009年06月05日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

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KAWASAKI W400

1999年、カワサキは「美しいモーターサイクル」をテーマに1台のバイクを生み出しました。伝統的なバイクのデザインに現代流の解釈を加えたエレガントな外観。直立した2本のシリンダーを持ち、カムシャフトをベベルギアで駆動する独特の並列2気筒エンジン。クラシカルな佇まいと個性的な機構を兼ね備えたそのバイクこそが、多くのライダーに愛されカワサキのロングセラーとなったW650です。

W400は、W650の外観をほぼそのまま受け継ぎながらエンジンの排気量を縮小、中型免許のライダーでも楽しめるように開発され、2006年にデビューしたモデルです。軽快なフットワークやファッション、カスタマイズなどを楽しむことを重視し、初心者や女性ライダーも気軽に乗れるバイクとして開発。クラシカルな各部の意匠やエンジンの美しい造形などもW650譲りで、直立する2本のシリンダー、ベベルギアによってカムシャフトを駆動する独特の機構、磨かれたクランクケースまわり、多用されたクロームメッキなど、機能美と造形美を兼ね備えたW400もヒットモデルとなりました。また、ストロークを短縮することによって排気量を縮小したエンジンは、意外にも回して楽しむキャラクター。W650とは異なる機敏な吹け上がりは、スポーティなライディングにもマッチし、ベテランライダーにも密かな楽しみを与えたのでした。こうしてW650に続きヒットモデルへと成長したW400でしたが、残念ながら2008年モデルを最後に生産終了。現在、市場には若干ながら流通在庫があるようですから、新車に乗るなら今がラストチャンスと言えるでしょう。

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2006年モデル

W650のスタイルを受け継ぎ2006年にデビューしたW400。クロームめっきパーツの点数がやや少ないことや、スイッチボックスの形状が異なる点など、W650との外観上の差異は極僅かです。また、W400はシートもW650より低く設定され、より多くのライダーに気軽に乗ってもらうことを意識した仕上がりとなっていました。

  • ● 多用化する価値観、さまざまなバイクの楽しみ方に対応するミドルクラスとして開発。
  • ● W650のインチバーの対してW400ではミリサイズのハンドルバーを採用。
  • ● 排気量は異なるものの、特長的なベベルギア機構などは継承。
  • ● W650とは異なる、ショートストローク化されたエンジンの味わい。

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2007年モデル

新たなファンを獲得するため、追加カラー「ファイアクラッカーレッド×ポーラホワイト」を発売。1970年代のクラシックレーサーをほうふつとさせるグラフィックに加え、ヘッドライトボディをメッキ処理。前後フェンダーやサイドカバーをフューエルタンクと同色に塗装。タンクのエンブレムも大胆なデザインとなりました。

  • ● 豪華な塗装と大胆なグラフィックが特長の2007年追加カラーを発表。
  • ● スポーティでありながらポップなグラフィックは多くの女性ライダーからも支持されました。
  • ● 車体色はブーンシルバーメタリックと艶消しのマットビュレットシルバーの2色を設定。
  • ● 単色モデルにも「キャンディライムグリーン」など大胆なカラーリングを採用。

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2008年モデル

残念ながら、W650とともにこの2008年モデルをもってW400も生産終了。ファイナルカラー・バージョンでは、2007年の大胆な色使いから一転して、初期型W650を思わせるトラディショナルなカラーリングと落ち着いたグラフィックを採用。2006年から続いた短い歴史が終了しました。

  • ● 生産開始から生産終了までW400はカラーリング以外、大きな変更を受けることはありませんでした。
  • ● 単色モデルはエボニーとキャンディプラズマブルーの2種類。こちらも前年モデルと比較すると落ち着いたカラーリング。
  • ● 2009年6月現在、新車の流通在庫も若干存在している模様。新車購入のラストチャンス。

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