ヤマハ SR400

掲載日:2009年04月16日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

ヤマハ SR400の画像
YAMAHA SR400

30年の歴史を誇るシングル(単気筒)スポーツバイクの代表的モデル「SR400」。1977年に発売されてから2008年に生産が終了するまで、細部のマイナーチェンジこそあったものの基本構成は変わらず、同じスタイルのままラインナップされ続けてきた稀有なモデルです。オフロードモデルをベースとした、キック始動の4ストロークSOHC単気筒エンジンをスリムなフレームに搭載。サスペンション形状もコンベンショナルなものを採用しており、ブレーキも年式によって形式こそ分かれるものの、スタンダードなパーツが使われています。最新の電子制御や高性能な部品が与えられていない代わりに、「素」のままのバイクを楽しめるのがSR400の大きな魅力と言えるでしょう。長い年月を経ても揺るがないスタイルは多くのライダーに熱烈な支持を受けており、生産が終了した現在においても後継モデルの生産が待ち望まれています。

また、シンプルな構造でいじりやすいため、カスタムベースとしての需要が高いのもSRならではの特徴です。国内外のメーカーからラインナップされているアイテムは、バイクブロスで取り扱われている分だけでも軽く1000点を超え、ショップメイドのカスタムパーツなどを加えれば数え切れないほど。ドレスアップからレース対応のチューニングまであらゆるカスタムに対応するだけでなく、今も新しいスタイルを模索するための素材として人気を保ち続けています。中古在庫も豊富で価格も手頃なSR400から、自分だけのバイクライフを始めてみてはいかがでしょうか?

年式で見る ヤマハ SR400

1978年モデルの画像

1978年モデル

ビッグオフローダーXT500の心臓部と骨格をベースとして1978年にデビュー。35mm径のフロントフォークに、19インチタイヤとディスクブレーキを装備。リアは5段階調整式のリアショックに18インチタイヤ、ドラムブレーキを採用していました。この時代から、SR400の基本構成に変わりはありません。

  • ● オフロードマシンであるXT500をベースに開発。
  • ● 1979年からキャストホイールになったが、スポークホイールの人気が高く1982年より復活。
  • ● 1983年式のマイナーチェンジでエンジン、サスペンション、外装がグレードアップ。
  • ● 1984年には7周年記念モデルとして職人の手塗りによるサンバースト塗装仕様が発売。

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1985年モデル

この年代には大きな変更は2つあります。一つは前輪サイズで、19インチから18インチへと小径化されています。 もう一つはフロントブレーキの変更で、こちらはシングルディスクからドラムブレーキになりました。細部ではエンジン内部の強化からポジションの見直しまで、数多くの変更が行われています。

  • ● フロントタイヤが19インチから18インチにインチダウンされ、ブレーキがドラム式になる。
  • ● 燃料タンクはデザインを変えず2リットル拡大、14リットル仕様に。
  • ● 1988年からキャブレターが強制開閉式から負圧式に変更。
  • ● SR伝統のツートンカラーは1985年に初登場。以降の定番となる。

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2001年モデル

厳しさを増す排気ガス規制に対応するため、未燃焼ガスの再燃焼機構とBSR33キャブレターを導入。また、前輪ブレーキをクラシカルなドラムブレーキから、2ポットキャリパーのディスクブレーキに変更しました。点火方式も現代的なバッテリーチャージ式へと改められ、信頼性がさらに向上しています。

  • ● エアインダクションシステムとキャブレター形式の変更により排ガス規制に対応。
  • ● 2003年式よりスロットルポジションセンサー装着。イモビライザーもこの年から。
  • ● 2004年以降は機構的に大きなマイナーチェンジはなく、カラーだけの変更となる。
  • ● 2008年、排気ガス規制のさらなる強化のあおりを受け生産中止が決定する。

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