掲載日:2026年06月21日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち


1990年代前半から中頃の日本はアメリカンブーム。火をつけたのは1988年に発売されたホンダのスティード400で、その波はエントリークラスの250㏄にも広がっていた。
Vツインマグナが最初にお披露目となったのは1993年の東京モーターショー。参考出品車として公開されたのだが、その姿を見たバイクファンは250㏄を越えた存在感、ド迫力のマッスルボディに大大大興奮。話題をさらった。
目を引くのがアメリカンの象徴である超ロング&ローなスタイリング。両足べたつき690mmのシート高。ホイールベースはスティード400よりも長い1620mm!加えてフロント120/80リア150/80の大迫力極太タイヤを装着。ファンの目は釘付けになった。
さらに純正とは思えない美しさを持った、右側2本出しメガホンマフラー、クラス初の超豪華ディッシュホイール(リア)。フェンダー、サイドカバーなど各所に使われているクロームメッキのパーツ類など、所有欲を満たすこだわりが詰まっていた。
水冷・4サイクル・DOHC・90度V型2気筒でエンジンは高性能&信頼性の高いVT250Fがベース。日常で使う低・中回転域では扱い易い出力特性と適度な鼓動感を表現、それでいながら最高出力27PS/10,000rpmと高回転型なので高速走行も得意。2面性を備えたハイテクエンジンは、これまでにない新しいものだった。
贅沢な作り、美しいスタイル、エンジン、走行性など全て妥協のないマグナ。シートが低く取り回し易いこともプラスとなり幅広い支持を獲得。1995年にはクラス売り上げ台数ナンバー1の超人気モデルに。2007年まで続くロングセラーバイクとなった。







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