バイクをズバっと“言い”斬り!/ハイエンド・スーパースポーツ、3車種をひと言インプレ!!

掲載日:2018年07月17日 トピックス    

まとめ/宮崎正行 写真/柴田直行、関野温、富樫秀明、徳永 茂、野岸“ねぎ”泰之、長谷川徹、渕本智信、真弓悟史、山家健一 記事提供/BikeBros.2018編集部
※この記事は『BikeBros.平成三十年上期編』に掲載された内容を再編集したものです。

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※個々に記された車両スペックは、ベースグレード(最低価格)のもので表記統一しております(車重についてもメーカー表記に準じます)。生産終了車につきまして市中の新車在庫が確認できたものに関しては掲載しております。また、掲載されている車種は一部に旧年式モデルを含みます。
テストライダー:青木タカオ/小川浩康/小松男/佐川健太郎/櫻井伸樹/鈴木大五郎/田宮徹/中村友彦/成田恒一/野岸“ねぎ”泰之/堀田修/松井勉/宮崎正行/吉友寿夫/和歌山利宏/渡辺学

ハイエンド・スーパースポーツの
ニューモデルを一気にひと言インプレ

ニューモデルラッシュが続きにわかに活況を呈してきた2018年の国内モーターシーン。インプレをまとめて読んで、次の新車購入の参考にしたい!」そんな読者の声に直球で応え、国内外のニューモデルを取り揃えて「気になるアイツはこんなヤツ!」と言い切る試乗インプレ記事をズラリ掲載!

2018年現在、スーパースポーツのマシンの進化はまったく停滞していない。電子デバイスやフレーム、タイヤの新型が知りたければ、それらはすべてスーパースポーツモデルに備わっている。200万円オーバーは当たり前の3車種を紹介します!

KAWASAKI H2 SX SE
重量級最速マシンの王道これはもはや進化型H2だ!

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ニンジャH2 SX SEのハンドリングは超高速ツアラーらしい安定感に満ちている。260kgの車重はH2に対して20kg以上も重く、どっしりとした乗り味で、高速クルーズでの安心感や快適性にもプラスになっている。

ロングスイングアーム化によるホイールベース延長効果も奏功しているのだろう。加減速時の車体姿勢の変化も穏やかだ。高速道路のレーンチェンジなどでは、マスが集中した凝縮感のあるハンドリングを感じ取れた。

エンジンはH2をベースに圧縮比を上げて燃焼効率を高めつつ、一方で加給圧を下げることで日常域での扱いやすさを出している。ニンジャH2 SX SEは日常での扱いやすさや長距離ツーリングでの快適性を含むトータル性能を底上げした、進化型H2なのだ。

SPEC/998cc 260kg 237万6,000円

HONDA CBR1000RR SP
操る楽しみのために見事に進化した“トータルコントロール”理念

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前作より16kg軽くなった車重195kgはクラス最軽量で、最高出力は192psに留まるとはいえ11psのアップとなっている新型CBR1000RR。

トルク特性の改良や電子制御スロットルを採用したことで、スポーティさと乗りやすさ、さらに楽しさを獲得している。エンジンは従来型よりも低速域が増強され、小気味よく加減速できる。スロットルワークに対しトルクが意思に忠実に出てくるので走りやすい。コーナーではハンドリングの素直さはもとより、電子制御デバイスの有効性に驚かされた。

パワーモード、トラコン、エンブレの効き具合を走行中も切り換え可能なことに加え、このSPでは前後サスの伸び圧減衰力も設定できるのだ。スーパースポーツの新しい可能性がここにある。

SPEC/999cc 195kg 249万4,800円

SUZUKI GSX-R1000R ABS
生まれ変わったニューR1000、マシンフィーリグは剛ではなく「柔」

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「走り、曲がり、止まる」の基本性能を正攻法で向上させたマシンがこのR1000Rだ。印象的なのは、伝統的な持ち味の中に斬新さを併せ持っていることで、そこは本車ならではの独自性が光っている。

走らせるサーキットによってリズムが噛み合わないなんてことはまったくなく、それぞれにピッタリと添わせてくる。運動特性がピンポイント的ではなく、寛容でワイドレンジなのだ。それは多くの人がワインディングも含めて、あらゆる状況で楽しみやすい特性なのである。ただひとつ難を言えば、この国内仕様は180km/hで速度リミッターが効くこと。

まあ、大半のライダーにとっては非日常の話だが……。剛ではなくて「柔」なフィーリングこそが、新しいR1000Rの真骨頂だ。

SPEC/999cc 203kg 204万1,200円

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