ハスクバーナ TE630
 ハスクバーナ TE630
 ハスクバーナ TE630

ハスクバーナ TE630 – エンジンを一新したトルクフルサンパー

掲載日:2011年05月11日 試乗インプレ・レビュー    

ビッグシングルがもたらす鼓動やパワー感は、これぞ単気筒というフィーリングにあふれていて心地よい。ハスクバーナというレーシングマシンメーカーが生み出したTE630も、実はそんな乗り味を狙ったマシン。週末の林道ツーリングの相棒として、このビッグシングルはどのような楽しさを提供してくれるのか。インプレッションは普段、ハスクバーナのレーシングモデルでエンデューロを楽しんでいる石井正美氏にお願いした。

ハスクバーナ TE630の特徴

ハスクバーナ TE630の画像

エンジンを一新した
トルクフルサンパー

ハスクバーナ中で最大排気量となるエンジンは、シリンダーヘッドにレーシングマシン直系のDOHC4バルブを採用。ミクニ製FIシステムとの組み合わせで、前モデルとなるTE610と比較して20%の出力アップは達成しながら、ストリート/ツアラーモデルとしての信頼性も確保する。

サスペンションはフロントにマルゾッキφ45mm、リヤにはザックス製ショックとリンクの組み合わせ。スイングアームにはレーシングモデルSM450Rと同様、アルミ押し出し材を採用。デザイン的なアクセントともなっている2本出しサイレンサーは、先端部にメーカーアイコンの王冠をデザイン。前後タイヤはライフを含めた性能に定評あるメッツラー・カルーをセレクトしている。

ハスクバーナ TE630の画像

「思ったよりも振動が少なくて、かつトルクフル。高回転時のパンチがあるのは当然として、低回転でドコドコと走っても安定している。回転域を問わずに不快感が少ないんだよね。レーシングエンジンをベースにしているとはいっても、良い意味で身構える必要がない。意外な親しみやすさが印象的だよ。足まわりも林道ツーリングにちょうどいいセッティング。滑らかに、ほどよく動いてくれる。見た目どおり小さくはない車格だけれど、それに臆して乗らないのはもったいないだろうね。マシンが動いてさえいれば、ものすごくコンパクトに感じる。シャープ過ぎず、ツアラーらしさもしっかり演出されている。だから安心してアクセルを開けられる。もちろんパワーバンドに入れれば強烈な加速も味わえるしね。アクセルひとつで簡単にリヤが流せる。ビッグオフ乗りの中には『林道はそこそこ走れればいい』というライダーも多いみたいだけど、この630は十分に林道を『楽しめる』バイク。250クラスとはひと味もふた味も違うパワー感は、慣れたらクセになるだろうね」。

ハスクバーナ TE630の詳細写真は次ページにて

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