カブ生活

第二十二回「カフェカブに参加」

掲載日:2013年11月22日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

「第17回カフェカブミーティングin青山」に今年も熱きカブオーナーが大集合! カブ312台の個性が炸裂しました~っ!!

都内の銀杏が黄色くなり始めた秋の一日、「カフェカブミーティングin青山」が開催されました。このイベントはカブオーナーが自慢のカブとともに集うミーティングです。なんたってスーパーカブのご本家、“Hondaウエルカムプラザ”前の広場に堂々と愛車を並べ、オーナー同士が交流できるとあって、一年を待ち焦がれている方も多いのです。第17回を数える今年も312台(事前エントリーは受付枠400台が2日間で埋まったようです)のカブが日本中から集まってきました。

さて、当日はあいにくの曇天でしたが心配された雨も降らず、鏡のように磨き上げたピカピカのカブオーナーさんにとっては、バイクが美しく見える絶好の一日でした。エントリーと写真撮影を済ませたカブは番号の札を付けて整列。広場はカブで埋め尽くされ、いまだカスタム初心者のわたしはカブの海にあっさりと溺れました。なにしろ一台として同じ車両はないのです。初めはどこから見ればよいのか慌ててしまう有り様ですが、心を落ち着ければ身の丈にあった見どころがポツポツと浮かびあがります。いつしかわたしも夢中になっていました。

まず、だれが見ても一目瞭然な見どころはペイントでしょうか。車体のカタチはほぼ原型のままでも、美しいペイントで白鳥と見まごう姿に変身しているのがまぶしかったなぁ。オーナーさんがファッションにも気を配って統一感を出していたり。このまま青山のセレクトショップ前に展示されても素敵なんじゃってくらいの完成度の方もお見かけしました。対極にある「ヤレ感」と称される、詫びた世界感を表現するカブは、昭和からタイムスリップしてきたようで、車体の錆びや退色も味わいです。映画「ALWAYS三丁目の夕日」に、そのまま登場できそうです。ほかにも自作のサブタンクでミリタリーな雰囲気を醸していたり、ホイールやタイヤリボンを着色するのもカッコイイ。シートやリアキャリアの交換など、入門者にもわかりやすくて参考になるカスタムがたくさん見られました。折り畳み自転車にカブエンジンを搭載したり、ヴィトンのバッグを解いて作ったシートなど、恒例の参加者投票コンテストで見事に入賞された方はおめでとうございます。

さて、入賞は誉れですが、これはすべてのカブを見尽くした結果ではないのでしょう。展示される場所の運もあるし、会場には素晴らしいカブがまだまだありました。自作マフラーで美しい曲線や直線を表現したものや、4本出しのマフラーなど、目が釘付けになりました。潔く部品を取り去った車体はミニマムな世界に挑戦していたし、車体の金属部分の大半を打ち出しで加工した職人技も圧巻。こうやって挙げたらキリがなくて、カブをカスタムする発想は無限大に広がっていくのだと感じました。カブが登場してから今年で55年。誰でも乗れる車両として色褪せず、世界中で愛され続けているカブの底力は計り知れませんね。今回、会場でご一緒したカブ仲間のみなさん、どうぞこれからもよろしくお願いします。まだカブオーナーではない方は、来年こそ参加してみませんか。

会場で「カブ仲間で集合写真を撮りませんか!」と声をあげたら、大勢の方が集まってくださいました。カブ仲間、万歳! ご協力いただいたみなさん、どうもありがとうございます。ご自分の顔、ちゃんと写っていますか。来年もぜひ撮りましょう!どうぞよろしくお願いします。

一度は乗ってみたい、憧れのCT110。美しいペイントです。参加者投票で見事3位に入賞。オーナーは消防士さんで受賞後の第一声では火の用心をアピールされていました。展示車両には写真が貼られ、同じペイントを施したクルマも写っていました。統一感があって素敵だったな。

今回のゲストとして登壇した古澤恵さんは「大人のバイク時間MOTORISE」(BS11毎週火曜23時~23時半)でもお馴染みですね。かわいかったなぁ。

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