カブ生活

ゆるカブ第百七十一回「10周年は宝達山頂から千里浜を眺める」

掲載日:2022年03月27日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

ゆるカブ第百七十一回「10周年は宝達山頂から千里浜を眺める」メイン画像

「千里浜なぎさドライブウェイ」の今浜入口(石川県羽咋郡宝達志水町)に登場したモニュメント。能登の海と空を背景にカブを撮影するなら絶好のスポットです。ここを通過しちゃうのはもったいないよ!

今年のSSTRは5月予定、無事開催を願って!

今年は5月21~29日(29日はイベントのみ)の期間開催が決まったSSTR(サンライズサンセットツーリングラリー)は冒険家の風間深志氏がオーガナイザーの公道ツーリングラリー。わたしが初めてSSTRに参加したのは2015年のこと。以来、カブで参加するたびに能登半島を訪ねていたら、そこに住まれる方とのご縁が生まれ、ローカル愛あふれる情報を知るようになりました。写真映えするスポットや季節限定のスイーツ、雑学を知り、今年も訪ねるのが楽しみだなぁ!

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千里浜の今浜口から宝達山へ向かうと宝達今浜線(県道229号)で七尾線の踏切りを通過。踏切りの警告音が長閑に響きます。1枚目の写真にも登場したCT110のオーナー、矢口信一さん(神奈川県から参加)が一緒に走ってくれました。

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地元で知らない人はいない和洋菓子専門店「松月堂」の「いちじくクレープ」は季節限定。クレープで包んだ生クリームの真ん中に完熟イチジクが入っています。これ、ほかでは食べたことがない衝撃的な美味しさでした。というのもイチジクは宝達志水町の特産品で農家から直接仕入れて選別した完熟イチジクだけを使っているそうです。毎年9月頃から出回る季節限定のスイーツ。併設された喫茶コーナーで美味しい珈琲と一緒にいただきました。お店は七尾線の宝達駅至近。

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七尾線の踏切りから県道を約2.5㎞進むと長閑な田園風景にトトロ!?が出現してほっこり。某Gマップにも「宝達志水町トトロ」の名前で載っているローカルな観光名所です。細い農道脇だけにカブなら駐輪も楽々です。

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標高637mの宝達山は能登最高峰。一等三角点のある山頂には電波塔があります。トトロからは10㎞内の距離。途中の山を上る道はカブでもクルマとのすれ違いに要注意。山頂からわずかに下った634m地点(東京スカイツリーと同じ!)には「手速比咩(テハヤヒメ)神社」(養老年間創祀)の上社があります。

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宝達山の頂上から草が覆いかぶさる細い急坂を下る途中、目の覚めるような景色に出合います。青空と日本海が溶け合う美しいブルーに見惚れました。左手が金沢方面。陸地との境目が「千里浜なぎさドライブウェイ」です。(矢口信一さん撮影)

さて、SSTRのゴールがある「千里浜なぎさドライブウエイ」は約8㎞もの砂浜の道。バイクやクルマが砂浜を走ることができるのは、きめの細かい千里浜の砂に海水が浸透してギュっと締まるから。昔はこの砂地を家の基礎にも使っていたそうです。こんな思わず「へえ~っ」と耳がダンボになってしまうローカル情報は地元の方が集まる羽咋駅(七尾線)至近のスイーツカフェで教えてもらいました。今年はどんな出会いと発見があるでしょうか。いまから楽しみです。

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