掲載日:2019年06月09日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
今年の羽カブ号(HA-02 90㏄)は東京ビッグサイトのすぐ隣にある「水の広場公園」をスタート地点にしました。午前4時29分に穏やかな夜明けを迎え、午前4時47分にスタート!
今年も「SSTR2019」(サンライズサンセットツーリングラリー)にエントリーしました。
初めて参加した2015年から数えて5度目。このラリーは日の出とともに参加者各人が決めた太平洋岸のスタート地点を出発し、指定された道の駅などでポイントを獲得しながら、日没までに能登半島の千里浜を目指します(過去記事※もご覧くださいませ)。
公道を走れるバイクならば原付でも大型バイクでも参加OKという自由度の高いユニークなラリーです。今年は当初3800台という出場枠が申し込み開始から約14時間で満了という人気ぶり。と同時にカブの出場者も多かった。
で、今回は写真でラリーの経過と、羽カブ号が実際にお会いしたカブオーナーの方々をすべてご紹介します。まずはラリーの当日から。さらに次回は翌日のイベントへと続きます。
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来年のオリンピック開催に向けて湾岸エリアは絶賛開発中。朝焼けに染まるビル群やレインボーブリッジが異界への入り口のようで不思議世界です。
アメリカ国旗で飾られた迎賓館付近。この日はトランプ大統領が来日するため都心は警官があふれていました。
週末のレジャー渋滞にハマらないうちに東京脱出。午前6時40分に「道の駅 八王子滝山」着。カブには会えなかったけれどSSTR参加者さんに写真を撮ってもらいました。
原付と原付二種は国道20号の一部(相模原市緑区千木良の岡本バス停前~東京都境)の土日、休日通行が不可です。国道16号バイパスを南下して国道413号で津久井湖方面に迂回して相模湖で国道20号へ。午前8時47分に「道の駅 甲斐大和」へ到着するとようやく、第一カブ人を発見!! CC110クロスカブコンビです。ゼッケンNO.2146赤の白石さんとNO.568黄色の菊池さんは千葉発。お二人とはしばらく国道20号を並走しました。
NO.882永見さんもCC110クロスカブ。前後の積載量が半端ないです。リアの緑色のカゴは旅先のホームセンターでも入手可。荷物量によってはスタッキングして増やせる優れものです。
「道の駅 甲斐大和」はSSTR出場者のために特別に午前5時開店のうえ、缶コーヒーが振る舞われました。うれしかったですねぇ。どうもありがとうございます!
山の稜線がくっきりと浮かぶ快晴の甲府盆地。国道20号をひたすら快走中。
午前10時34分「道の駅はくしゅう」着。冷たい天然水を飲んで息を吹き返します。
「道の駅 はくしゅう」で出会ったNO.822ハスミさん。アーバンなカモフラ柄はハンドメイド。身長が高いので厚みのあるクロスカブのシートに交換しているそうです。あんこ載せとはなんとも羨ましいです!
「道の駅 信州蔦木宿」ではカブに出会えず。気温はすでに30℃近く。ともかく暑かった! 道の駅手前の電光掲示板に「富士見町近くに鹿の死体あり」という注意喚起の表示を見ましたが現物はなし。たいへん残念ですが、道中は動物の亡骸(タヌキ、鳥、猫)に何度も遭遇しました。
ここは長野の奇祭「御柱祭」で山から曳かれてきた御柱の巨木が宮川を渡る場所。土手を走ってみました。遠くに見えるのは八ヶ岳です。
県道を走っていたら懐かしい郵便ポストに出合いました。もちろん現役です。
正午に諏訪湖畔に到着。雲一つない天気に恵まれて日焼けが怖い~っ!
湖畔の空地に廃バスが放置されていました。カブと記念写真をパチリ。
諏訪湖畔の天竜川に掛かる赤い釜口橋(写真右上)とレトロな雰囲気の天竜橋(写真左)。日影で涼を取った足元には可憐なつゆ草が咲いていました(写真右下)。
12時58分「道の駅 小坂田公園」で5人目のカブ人を発見。NO.3712佐藤さんは50㏄を90㏄にボアアップしているそうです。予備タンクも積んで安心の構え。
「日本サラダ街道」を快走中、巨大な葡萄のオブジェがあるありました。辺りは広大な葡萄畑が広がっています。
13時39分「道の駅 今井恵みの里」は鯉のぼりが青空を泳いでいて気持ちよさそう。
波田の「こしむらおやき」は8月9日まで休業中。ここのおやき、美味しいのですよ、残念っ!
14時24分「道の駅 風穴の里」でソフトクリーム休憩。撮影していたら、あっという間に溶けます。SSTR参加者特典で300円が200円に! 二つ食べる人続出の猛暑です。
国道158号の「安房峠道路」(安房トンネル)は有料の自動車専用道路。原付と原二は通行不可です。羽カブ号は前日に冬期間通行止めが解除された旧道の安房峠を走ります。
安房峠をグングン上り長野県と岐阜県の県境に到達。気温は25℃を越えているはずですが、道路脇には一部雪が残っていました。羽カブ号は安房峠で走行距離が7万キロオーバーとなりました。これからも元気に走れますように。
15時53分「道の駅 奥飛騨温泉郷上宝」に到着したら、松本をご存じという読者さんが登場して名物の高原牛乳をご馳走していただきました。石川県の丸茂さん、どうもありがとうございます! おかげさまで元気注入♪
途中、道路ぞいの電光掲示板では最高気温35℃の表示。道の駅の冷たい水がなによりうれしかった一日です。
「道の駅 宙ドーム神岡」に16時27分。日焼けでお肌がバリバリです。ほとんどの参加者が先行中のため、とっとと出発。
もう最後尾にちがいないと思っていたら、17時07分「道の駅 細入」でNO.449保永さんのCC110クロスカブに出会いました。ここから二台で県道や広域農道を走り継ぎました。田植えの済んだ水田の真ん中を突っ切り、「道の駅 メルヘンおやべ」まで。その後も時間内ゴールを目指して写真は省略。自撮りは辛いよ!
18時39分、無事にゴール到着! 今回はゆっくりし過ぎて後半がかなりきつかった。うっすらと夕焼けに染まる千里浜はそよそよと気持ちいい風が吹いていました。東京を午前4時台にスタートして13時間52分掛けてのゴールです。
羽カブ号のオドメーターは70,145㎞に。東京から426㎞を走りました。
「千里浜なぎさドライブウエイ」は全長約8㎞。車やバイクで走れる砂浜です。ラリーの参加者はこの道路上からスマホでゴールの申告をして完走となります。日没を迎える頃にはゴールゲートに向かって走る参加者が長い隊列をつくります。一日を振り返りながら無事の完走を讃え合い、SSTR参加者が一体となって走るゴールのウイニングランです。
翌朝、イベントが開催される千里浜にカブの垂れ幕を掲げるピットが出現! 垂れ幕の「T Cub」は「東海Cub」で、カブ仲間の纐纈和浩さん、悦子さん夫妻が笑顔で迎えてくれました。この「カブ取りホイホイ」(勝手に命名)のおかげでたくさんのカブに出会えました。纐纈さん、ありがとうございます! で、次回は千里浜で会ったカブのみなさんをご紹介しますよ。どうぞお楽しみに!
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