【CROSS CUB50試乗記事】楽しさをいっぱいに詰め込んだクロスカブ初の50ccモデル

掲載日:2018年03月02日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文・写真/田宮 徹

ホンダ クロスカブ50 詳細写真

クロスカブ110が前後17インチ径なのに対して、クロスカブ50は前後ホイールを14インチ径に。新聞配達に特化したスーパーカブ50プロと同サイズにしてある。ブレーキは、前後ともシンプルなドラム式だ。

シリンダーヘッドが水平方向に伸びたレトロな空冷単気筒エンジンを搭載。クロスカブ50のベースとなったスーパーカブ50のエンジンは、2017年11月のモデルチェンジ時にさらなる耐久性向上と低フリクション化が図られている。

セルスターターに加えて、キックペダルを標準装備。クロスカブ110は、右側サイドスタンドの装着に対応したベース部が設けられているが、クロスカブ50にはこれがなく、ステップバーは可倒式になっていない。

ベースとなったスーパーカブ50は、2017年11月のモデルチェンジ時に交換式オイルフィルターやドレンボルト部のスクリーンフィルター、2段キャタライザー方式のマフラーを採用。クロスカブ50もこれを踏襲する。

クロームメッキ仕上げのマフラーガードには、タフな雰囲気を高めるスリット入りのクロスカブ専用デザイン。クロスカブ110はリアフェンダー下部にマッドガードを備えるが、クロスカブ50はこれがなくスッキリとしたデザインだ。

小ぶりな丸型ヘッドライトは、質感を高めるLED仕様。ロービーム時に上側、ハイビーム時は上下両側が点灯する。ヘッドライトを囲むスチールパイプ製ガードの上部は、小型フロントキャリアとしても使える。

クロスカブ110とデザインが共通化されたメーターは、極めてシンプルな構成。指針式の速度計と燃料計に、古風なオドメーターのみ備える。メーターパネルには、遊び心を演出するカムフラージュ柄もあしらう。

クロスカブ110が現代的なプッシュキャンセル式のウインカースイッチを左手側に装備しているのに対して、クロスカブ50はレトロなスイッチボックスで、一般的なバイクとは逆の右手側にウインカースイッチがある。

フロントブレーキレバーには、サイドスタンドを使用した駐車時やちょっとした長めの停車時に便利な、ロック機構を備えている。作動させる時は、ブレーキレバーを握りながら根元部の装置を左手で操作する。(※ページ下部の動画に作動風景アリ)

スーパーカブ50をはじめとする日本版カブの特徴でもあるレッグシールドを廃止して、フレームを覆う細いカバーとシュラウド風の小型カウルを装着。これにより、スリムかつレトロポップなルックスを確立している。

シングルシートは、クロスカブ110とは異なるクロスカブ50専用設計。これによりシート高を44mm低減して、足着き性を向上してある。シートを跳ね上げると、ロック機構付きの燃料給油口にアクセスできる。

スーパーカブ50譲りとなる、丈夫なスチール製リアキャリアを装備。ブラック塗装により、引き締まったルックスに仕上げてある。やや縦長にデザインされたテールランプと丸型ウインカーで、リヤまわりもレトロ調だ。

クロスカブ50のエンジンサウンドをチェック!

SPECIFICATIONS - HONDA CROSS CUB50

ホンダ クロスカブ50 写真

価格(消費税込み) = 29万1,600円
※表示価格は2018年3月現在

109cc仕様のクロスカブがモデルチェンジされた2018年2月に、ブランニューモデルとして追加されたのがクロスカブ50。ビジネスモデルのスーパーカブ50をアウトドアテイストに変身させた原付コミューターだ。

■エンジン型式 =空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
■総排気量 =49cc
■ボア×ストローク =37.8×44.0mm
■最高出力 =2.7kw(3.7PS)/7,500rpm
■最大トルク =3.8N・m(0.39kgf-m)/5,500rpm
■燃料供給 =フューエルインジェクション
■トランスミッション =4段リターン式(停車時のみロータリー式)
■サイズ =全長1,840×全幅720×全高1,1,050mm
■ホイールベース =1,225mm
■シート高 =740mm
■車両重量 =100kg
■燃料タンク容量 =4.3リットル
■Fタイヤサイズ =70/100-14
■Rタイヤサイズ =80/100-14
■ブレーキ形式(F/R) =機械式リーディングトレーリング/機械式リーディングトレーリング

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