
掲載日:2017年04月13日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐賀山敏行 写真/井上 演
エッジを効かせたスポーティなスタイリングを持つグロムの車体サイズは非常にコンパクトで、これなら女性でもビギナーでも、足つき性に不安を覚えるライダーはほとんどいないだろう。グロムの魅力は、そんな小ぶりな車体にもかかわらず、本格的な装備を備えている点にある。たとえばグロムの足周りを見てみると、前後ブレーキにはディスクタイプを採用している。前後12インチの極太タイヤと相まって、軽快なハンドリングとコンロール性に優れたブレーキングを発揮。また、フロントフォークは倒立タイプで、マシンの存在感を高めるとともに、確かな操安性を確保している点も見逃せない。エンジンの性能を引き出し、操る楽しさが最大限に発揮されているのだ。
フレームとエンジンも注目すべきポイントだ。フレームは、グロム専用に開発されたスチール製モノバックボーンを採用。コンパクトで軽量ながらも、しっかりした剛性を発揮する。そしてグロムの空冷4ストロークOHC単気筒エンジンはトルクフルな出力特性で、ストレスのない加速を実現。グロムの4速マニュアルトランスミッションは操る楽しさにも溢れている。そして何より、モンキーやカブに代表される空冷エンジンは、ホンダ・ミニバイクを強烈にアピール! 所有する喜びをおおいに刺激してくれるのだ。
グロムのデザインや装備は、2016年6月のマイナーチェンジによって、そのデザインを大きく変えている。まず目に入るのがヘッドライトだ。上下2灯タイプでバルブにはLEDを採用。ロービームは下側のみで、ハイビームでは上下両方が光る。LEDならではの白い光はグロムの高級感をアップさせるだけでなく、視認性、被視認性ともに大きく向上させている。また、テールランプもLEDで、リアビューを引き締めている。そしてスクエアを基調としたデザインも注目すべきポイント。新しいグロムはヘッドライトのみならず、フューエルタンクカバーやシートカウルなど、車体すべてにエッジのあるデザインが採用され、スポーティな雰囲気が演出されているのだ。
まさに125ccロードスポーツの牽引役にふさわしいデザインと装備、そして機能を持っている、それがグロムなのだ。
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