

掲載日:2015年06月24日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之
シート高は710mmと、同じスズキのレッツシリーズよりも若干高めの設定だ。だからといって足着きが悪いわけではなく、50ccクラスのスクーターとしては標準的なものだろう。シートに合わせてハンドルも高めの設定だからか、ゆったりとしたポジションを取ることができる。走り出すと、フロアが前方に向かって傾斜していることと足を前に出せるスペースがあること、それに大きめのシートのおかげで、ポジションの自由度が高く、とてもリラックスしたライディングが可能。また、この前下がりのフロアは足の出し入れがとても楽にできるのもありがたい。
スタートダッシュは少しゆったりとしたもので、瞬発力はそれほどでもないが、4ストローク50ccクラスの標準的なものといえるだろう。しかし、少しスピードが乗ってくると、力強くトルクが湧き出てくるのを感じられる。車体が軽く、10インチのタイヤを装備しているためにクイックなハンドリングが可能なのだが、タイヤの接地感はしっかりしており、乗り味としてはバタバタ感のない、しっとりと落ち着いたイメージだ。ブレーキに関しては前後ドラム式で、原付のスピード域では過不足のないもの。しかし、エンジンブレーキが非常によく利くため、制動力に関しては全く不安がないといえる。
価格と動力性能、燃費、利便性、車体サイズなど、トータルバランスに優れたアドレスV50は、通勤、通学はもちろん、買い物などの日常生活をより快適にしてくれるパートナーとして大きな価値のある1台といえそうだ。
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