ヤマハ シグナス-X XC125SR
ヤマハ シグナス-X XC125SR

ヤマハ シグナス-X XC125SR – タコメーターを装備してスポーティさを強調

掲載日:2012年09月05日 試乗インプレ・レビュー    

ヤマハ シグナス-X XC125SRの特徴

エッジのあるシャープなボディラインは健在
コミューターとして必要な装備に不足なし

シグナス-X XC125SRのキーワードは「赤」だ。情熱や生命力を表現する赤という色を効果的に使ったデザインが採用されている。まず足元のエンジンやアルミホイールは黒で引き締め、そこに赤い前輪ブレーキキャリパーとリアサスペンションのスプリングを組み込むことで、赤の鮮やかさを効果的に引き立てている。同じ理由から、黒いシートの縫い糸に赤を使っているのも気が利いている点だ。そんな赤は、もっぱらボディの外側に配置されていて、メーターパネルやハンドルまわりなど、ライダーの視野からは見えないのである。乗り手まで興奮させないという配慮かと想像すると、なかなか面白いデザインワークだ。街中で、ふとショーウィンドウに写ったバイクの姿を見て、はじめてライダーが赤色に気がつく粋な趣向だろうか。

ヤマハ シグナス-X XC125SRの画像

テール周りと保安部品には、別の方法で赤色が効果的に使われている。テールランプとウインカーは、大型バイク並みの大きさがある。これはおそらく、ヨーロッパの道路交通法に適合するように造られているのだと思う。しかし、このサイズでは他車からの視認性は良いものの、スポーティなデザインを壊してしまうのも否めない。そこで、保安部品をリアカウルと一体化したデザインにして、さらにキャリアをボディカラーと同じ色にして、それらの大きさを目立たなくしている点は見事だ。

ヤマハ シグナス-X XC125SRの画像

デザインばかりではなく、実用車としての装備も充実していて、さらに購入後のメンテナンスコストまで考えられているのもうれしい。たとえばウインカーは、高価なオレンジバルブではなく、一般的で廉価なクリアバルブにオレンジのカバーをつけた構造になっている。そのほか、ヘッドライトはH4ハロゲンバルブという、多くのクルマにも使われている規格が使われていて、配光も良く、夜間の走行に不安はない。そのうえ、重いライトがボディマウントなので、ハンドリングに影響しにくいのも良い。また、タイヤのエアバルブにはL型のジョイントがついていて、ガソリンスタンドによくある、一般的なクルマ用の空気入れを使うことができる。日常での使い勝手の良さも光る一台だ。

ヤマハ シグナス-X XC125SRの画像

ヤマハ シグナス-X XC125SRの試乗インプレッションは次ページにて

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