掲載日:2009年07月17日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
40年以上の長きに渡って販売されてきたホンダの小さな名作「モンキー」。1967年の発表以来、改良を重ねてきてはいるものの基本的なフォルムは不変。排気ガス規制の強化により2008年に一旦生産が終了しましたが、2009年1月に30年ぶりのフルモデルチェンジを果し、再びその愛らしい姿で我々を楽しませてくれています。
モンキーの歴史は、1961年に東京都日野市にオープンした遊園地「多摩テック」の乗り物として製作された「モンキーZ100」に端を発しています。子供でも安心して楽しめる性能を追求して開発されたこのモデルは、子どもたちだけではなく大人からも大人気。やがて海外のショーで展示されるようになると、世界中から注目されるようになるのです。それを受けてホンダでは、レジャーや業務連絡用の用途を考慮した折りたたみ式、乗用車のトランクにも収納できる小ささ、公道走行に耐えうる安全設計と操縦安定性などを盛り込み、1967年に初代モデルとして公道走行可能な「モンキーZ50M」を発売。以来、コンパクトで可愛らしいデザインや、粘り強く扱いやすい4ストロークエンジンの搭載などにより、幅広いユーザーから好評を博し、ロングセラーモデルとしての歴史を刻み始めたのです。
そして、30年ぶりのフルモデルチェンジを果したモンキーがどのように変化したかというと、小さくスリムな車体デザインは継承しつつも、環境基準に対応するためフューエルインジェクションPGM-FIを採用したほか、バッテリーが完全放電してもキック始動が可能な先進のシステム、オフセットシリンダーやローラーロッカーアームなどの最新技術も投入。燃料タンク、シート、サイドカバーも30年ぶりに一新し、懐かしい外観を纏った最新鋭のミニバイクとして生まれ変わっています。
携帯に便利な折りたたみ式軽量超小型サイズ。乗用車のトランクに収容でき、レジャーの行動半径をさらに拡大した。既にテレスコピック式フロントフォークを採用しているほか、大径タイヤの装備によりすぐれた走行安定性を実現。安全でスポーティなミニバイクとしてホンダが本気で開発したモデルであることが分かる。今見ても実に魅力的なスタイルだ。
発売から10年以上たった1984年モデル。写真は特別仕様のゴールドメッキバージョン。出力を向上した空冷4サイクルOHC単気筒(3.1PS/7,500rpm)エンジンを搭載し、クラッチは手動式を採用。変速機構は、4段リターン式で、スポーツ感覚が楽しめるレジャーバイクとしいている。スタイリングは現行モデルに近いものとなりつつあるのが分かる。
フルモデルチェンジし環境性能と走行性能を向上させた新生モンキー2009年モデル。写真はメッキパーツやチェック柄シートなどの特別装備を施した「モンキー・リミテッド」。エンジンはスーパーカブ50に搭載している力強い出力特性と環境性能を両立した空冷・4ストローク・単気筒50ccで、電子制御燃料噴射装置PGM-FI を採用。燃費は従来モデルに対し約10%向上している。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!