掲載日:2010年04月12日 特集記事 › 絶版原付2種ツーリング ~四国&栃木激走編~
記事提供/2009年11月24日発行 絶版バイクス5
しまなみ海道といえば、数多くの島が連なる「多島美」も見ごたえがある。大型バイクで一気に走れば全線制覇に40分程度。これが原2となると数時間を要する。小型車でしか望めない風景がそこにある。 |
3ナイ運動や暴走族問題など、バイクを取り巻く環境は今も昔も大きく(劇的に)変わっていないのが現実だ。しかし、そんな状況が続く中でも、バイクで町おこしや村おこしを実践しようとしている自治体が、今後増えつつあるという事実は、我々バイクファンにとっては大変にありがたいことだろう。
その先駆けでもあり、町ぐるみでバイク&ライダーに対する理解を深めているのが、本誌でもリポートした埼玉県秩父にある小鹿野町である。町役場のホームページを覗くと「オートバイでお越しいただくライダーが年々増加しています。せっかく遠くから小鹿野町を目指して来てくれるのだから、町ぐるみで『ウエルカムな気持ち』で温かく迎え、気持ち良く帰ってもらおう、そして、また新しい仲間を連れて来てもらおう・・・・・・ ということをテーマに、その環境づくりをしていくために『オートバイによるまちおこし事業』を立ち上げました」と堂々と記述。バイクは社会悪とまで言われた時代を知るものにとっては、まさに画期的な活動だ。 |
八朔(はっさく)のルーツは因島 みかんに夏みかん、レモンにネーブルなどなど柑橘系果物の産地として全国的に知られる因島。実は八朔(はっさく)はこの因島原産。これがまさにその原木(左)で、同島の浄土寺に奉られていた。 |
その小鹿野町では歴史的かつ希少なバイクが常時100数十台展示された「バイクの森おがの」をオープン。また、町おこしかつ名物B級グルメとして、巨大なとんかつを「ワラジカツ」と称し、すでに来町者には好評を得ている。
しまなみ海道因島の「しまなみBP」プロジェクトでも、そんな小鹿野町での活動をお手本に、バイカーたち、そしてその家族たちに向けた様々な企画が、今後立案されていくことだろう。本誌でも今後の活動に注目していきたい。