PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』
取材協力/谷尾商会ホンダドリーム東大阪  取材・文/淺倉 恵介  写真/木村 圭吾  構成/バイクブロス・マガジンズ
掲載日/2017年11月30日

街乗りにピッタリな車格と、手頃感のあるプライスで大人気となっているPCX/PCX150。けれど、オーナーであれば不満に感じる部分もあるはず。そう、もう少しエンジンがパワフルであれば、PCXはもっと楽しいバイクになるのに……。そんな願いを実現したのが、谷尾商会のPCX/PCX150用のマフラー『VR SPEC』だ。装着するだけでPCXの走りを変える、オーナー待望のマフラーだ。

FEATURE

アールズギアとのコラボレーションで生まれた
PCX/PCX150用高性能マフラー

愛車をスタイリッシュに飾りたい! もっとスポーティに走りたい! そう考えるのは、ライダー共通の想い。それは排気量やマシンのカテゴリーを問わず、変わらないものだろう。

ホンダの人気モデルであるPCX/PCX150は、大きな支持を得ているだけに街中で見かける機会も多い。で、あればこそ、他のマシンと差をつけたくもなるもの。でも、あまりお金はかけられないし……改造についての知識もないし……。

そんなPCX/PCX150オーナーの願いに応えるようなパーツがある。それが、谷尾商会のオリジナルパーツ『VR SPEC オーバルチタンマフラー』だ。

PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』

VR SPEC PCX/PCX150 オーバルチタンマフラー 5万5,000円(税抜)

適合形式 PCX/EBJ-JF28,EBJ-JF56 PCX150/JBK-KF12,JBK-KF18 政府認証品、JMCA認定品、オイル・オイルフィルター交換可、センタースタンド使用可

谷尾商会とは聞きなれない名前かもしれない。それもそのはず、谷尾商会はバイクパーツのメーカーではなく、バイクパーツを幅広く取り扱う卸業者なのだ。あなたが普段使っているバイク用品も、谷尾商会を通じて手元に届いたものかもしれない。高性能オイルとして話題の『LIQUI MOLY』の日本総代理店と聞けば、なるほど! と手を打つ方もいるだろう。また、オリジナルのバイクギア『T’s RIDER’S GEAR』の製品も好評だ。

メーカーと、販売店や消費者の間を取り持つ卸業者であるため、谷尾商会はメーカーと密接な関係を持っている。そこで、様々なメーカーと手を携えて数々のコラボレーション商品も展開。そのひとつが『VR SPEC オーバルチタンマフラー』なのだ。

マフラーの開発と製造を担当しているのは、ビッグバイク用マフラーで絶大な支持を得ている『アールズ・ギア』だ。アールズ・ギアは、チタン素材の加工に長けていることで知られているが、その高性能ぶりと美術工芸品を思わせる仕上げの美しさは比肩するものがないハイクオリティとも言われる。

『VR SPEC オーバルチタンマフラー』は、そのアールズ・ギアが一切の妥協を許さず、本気で作りあげたPCX/PCX150用のマフラーなのだ。その上で、5万5,000円(税抜)という低価格を実現していることもトピックだ。

PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』

もちろん、走りの方も抜群だ。エンジンを始動させスロットルを煽ると、ノーマルよりも低音が強められ、迫力が増した排気音が心地よい。だが、音量自体は控えめで煩く感じるものではない。周囲に不快感を与えることなく、乗り手を楽しませる。そのさじ加減が絶妙だ。

マシンを発進させると、すぐにトルクの太さを体感できた。スロットルを開いていくと、ノーマルと比べて回転上昇が明らかに速い。すなわち、車速のノリが良いということだ。最初のピークは時速40km/hのあたり、加速力とレスポンスが増してなんとも楽しい。その勢いを保ったまま高回転まで吹けていくので、幹線道路で車の流れをリードすることも容易。そして嬉しいことに、さらにもう一段階上でのパワーアップも備えていた。

車速が80km/hに達するあたりで、エンジンはさらなる高出力を発揮。そのままピークエンドまで伸びていくのだ。『VR SPEC オーバルチタンマフラー』は、PCXとPCX150の両者に対応。試乗車はPCXであったためクローズド環境でのトライだったが、なんとも楽しい経験であった。聞けば、PCX150に装着した場合のマッチングも最高とのこと。こちらも是非とも試したいところ。

マフラー交換だけでこれだけの効果。PCX/PCX150オーナーなら見逃せない高性能マフラーだ。

こだわり抜いた作り込み
クラスを超えたクオリティ

『VR SPEC オーバルチタンマフラー』の特徴は、まずカバーがチタン製であること(エキゾーストパイプ、サイレンサーの中はステンレス製)。その軽さ、耐久性の高さから、マフラーの素材として最適とされるチタン。だが、素材自体が高価なため、スクーター用のマフラーに使用されることは少ない。だが『VR SPEC オーバルチタンマフラー』では、パーツのほとんどにチタンを採用。装着するだけで大幅な軽量化を実現している。バイクにとって“軽さ”は重要なファクター。“走る、曲がる、止まる”という運動性能の全てに恩恵をもたらすものだ。

PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』

サイレンサーの断面形状は、変形ひし形オーバル。サイレンサーシェルを彩る、虹色に輝くグラデーションが蠱惑的な焼け色は、チタン素材ならではの発色。『ドラッグブルー』と名付けられた仕上げは、アールズ・ギアのマフラーを象徴するものだ。

PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』

専用のサイレンサーステーは、高精度なアルミ削り出し製。マシンへの確実な装着と、ドレスアップ効果を両立する。

PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』
PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』

『VR SPEC オーバルチタンマフラー』のパワー計測データ。赤のグラフはノーマルマフラーで、青のグラフが『VR SPEC オーバルチタンマフラー』だ。PCX/PCX150共に、全域でのパワーアップを果たしている。また、高回転域のパワーは圧倒的だ。

PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』

エキゾーストパイプからサイレンサーまでを一体化。面倒な取り付け作業を簡易化してくれる設計。一体構造は車体ごとの公差を吸収する必要があり開発は困難。アールズ・ギアの高い技術力があってこそ実現した構造なのだ。

PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』

政府認証とJMCA認定を取得した法規適合品なので、安心して公道走行を楽しむことができる。

PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』

今回の取材にご協力いただいた『ホンダドリーム東大阪』。大阪の中心街からも近く、国道308号線沿いの便利な場所にある。新車・中古車を問わずホンダ車については全てを任せられる。国家整備士、Honda二輪整備士のサービスマンが在籍し、陸運局認証工場で整備も安心。ライディングアドバイザー指導員も在籍する。車両販売からメンテナンス、カスタムまで、幅広く対応してくれる頼れるお店だ。

PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』

『VR SPEC オーバルチタンマフラー』を持っているのは、ホンダドリーム東大阪のスタッフである高橋さん。今回、試乗に使用したPCXは高橋さんの所有車。PCXを含め、あらゆるホンダ製バイクに精通したプロフェッショナルだ。

BRAND INFORMATION

住所/大阪市北区松ヶ枝町5-4
電話/06-6358-0651
1951年創業の老舗の卸業者。カワサキオートバイ部品、LIQUI MOLY MOTORBIKEの代理店として、国内に製品を供給。オリジナル商品や、一流メーカーとのコラボレーション商品も多数ラインナップ。