【2018 FORZA試乗記事】走り軽快、装備充実! 突き抜けた優等生ぶりがスゴイ

掲載日:2018年08月09日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之

ホンダ フォルツァ 特徴

ロー&ロングなイメージから
コンパクト&アップライトへ変革

ホンダ フォルツァの試乗インプレッション

歴代フォルツァの進化を写真で。【左上】右が初代、左が2代目。【右上】右が3代目、左が4代目。【下】右が4代目、左が新型。

歴代のフォルツァといえばロー&ロングなスタイリングで、どっしりと座ってリラックスしたポジションで乗るイメージが強かった。4代目からはグローバルモデルとなり、欧州やアジアで販売を開始した。

5代目となるこの新型フォルツァはそのコンセプトを継承しつつも、アップライトなポジションで積極的にマシンをコントロールする、よりスポーティなタイプへと生まれ変わった。外観も、歴代モデルは丸みを帯びた曲線的なデザインが特徴的だったが、5代目はシャープでキレのあるデザインとなり、走りの良さと先進性を表現しつつ従来からのイメージを一新した。

ホンダ フォルツァの試乗インプレッション

前後の灯火類はすべてLEDを採用している。ライトはフロントが鳥が羽を広げたようなV字デザイン、リアはX字状となっており、新型PCXに通じる形状だ。ホンダの開発陣に聞くと「意図してPCXと似せたわけではなく、ユーザーと時代が求めるデザインを追求した結果です」とのことだが、街中で見た際に「最近のホンダの顔だ!」と一目でわかるデザインは、ホンダスクーターの共通アイコンになるだろう。

ホンダ フォルツァの試乗インプレッション

ホンダ フォルツァの試乗インプレッション

車体構成も大きな進化を遂げている。アンダーボーン形式のフレームは新設計で、パイプ径や肉厚、材質とこれらの接合部を最適化することで、剛性を保ちながら従来比で約20%の軽量化を達成した。全長は2,140mmで4代目のフォルツァSiより25mm短く、ホイールベースも35mmショート化されて1,510mmとコンパクトになった。足周りは従来フロント14インチ、リアが13インチだったホイール径をそれぞれ1インチアップし、フロント15インチ、リア14インチに変更した。これらの大幅な見直しの結果、車体重量もフォルツァSi(ABS仕様)の194kgに対して、新型は184kgと10kgの軽量化に成功した。

ホンダ フォルツァの試乗インプレッション

エンジンは水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒248ccで、従来モデルと同型エンジンながら各所に低フリクション技術を投入してリファインを行った。最高出力は17kw(23ps)/7,500rpmと変わりはないが、最大トルクを若干向上させている。

ABS&トラコンのほか、電動スクリーンに
スマートキーなど先進装備も満載

ブレーキ時の安心感を高めるABSを標準装備としたほか、ホンダのスクーターとして初めてHSTC(ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール)といういわゆるトラクションコントロールを採用した。これは前後ホイールに設置した車速センサーで後輪のスリップ率を算出し、そのスリップ率に応じて燃料噴射でエンジントルクを制御、後輪のスリップをコントロールするもの。滑りやすい欧州の石畳などでも安心して走れるようにというニーズから採用されたというが、もちろん雨の多い日本の道でも心強い味方だ。

ホンダ フォルツァの試乗インプレッション

このほかにも140mmの可動範囲で無段階に調整できる電動式可動スクリーンやスマートキーシステムの採用、フロント部左側のインナーボックスには12V2Aのアクセサリーソケットを備えるなど、シティコミューターとして利便性の高い充実した装備を与えられている。

ホンダ フォルツァの試乗インプレッション

フォルツアの試乗インプレッションは次ページにて

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