ホンダ PCX150の詳細写真
ヘッドライトはLEDタイプ。ロービーム時は左右2灯、ハイビーム時はこれに加えて中央部も光って3灯式となる。また、クルマの流行デザインを思わせる、ラインビーム状のLEDポジションランプも採用。高級感につながっている。
エンジンは、ホンダが次世代スクーター用グローバルエンジンとして展開中の「eSP」仕様。多岐にわたるフリクションロス低減技術の導入などで、環境性能を高め、2名乗車時の60km/h定地燃費値は52.9km/Lを誇る。
ディスク式のフロントブレーキには、片押し3ピストンのニッシン製キャリパーを使用する。左側レバー操作時にフロントブレーキが連動するコンビブレーキ機構も備えている。フロントホイールは、走行安定性を高める14インチ径だ。
大径リアホイールを採用しながらも、シート下トランクは25Lの容量を確保。一般的なサイズのフルフェイスヘルメットをひとつ収納した状態で、まだ少し余裕がある。シートは、開閉時に途中の位置で固定できるストッパーを備える。
ハンドル下部の左側には、グローブボックスを備える。フタを押して開ける構造で、入り口は狭そうに見えるが、実際には500mlペットボトルも収納可能。さらに、DC12V電源ソケットを備え、携帯電話などの充電に活用できる。
ハンドルロック時には自動でシャッターが閉まる、防犯性の高いメインキーシリンダーを採用。シートやガソリン給油口の解錠は、メインキーをオンとオフの間に回して、シリンダー右側にあるスイッチを押すことで行うことができる。
右側ハンドルスイッチには、標準装備されているアイドリングストップシステムのオン/オフスイッチを搭載。こちらをオンにしておくと、メーター部のインジケーターに「A」のマークが点灯し、作動時はインジケーターが点滅する。
160km/hスケールの速度計に小ぶりな液晶部を組み合わせた、シンプルだが機能的なメーターを装備。ブルーのバックライトを備えた液晶部には、時刻や残燃料(バーグラフタイプ)、オド&トリップ、平均の燃費が表示される。
シート高は760mm。前側を絞り込んで、足着き性を高めている。一方でシートは、ライディングポジションの自由度を高める構造。今回の刷新で、バックレストはシート一体型となった。表皮にはダブルステッチも施されている。
フロア中央部に、今回のモデルチェンジで容量が2.1Lアップした燃料タンクを備えることから、トンネルは大きめ。このためステップボードの左右幅は狭い。ただし、前輪が14インチと大径ながら、前方に足を投げ出せるスペースはある。
タンデムライダー用のフットレストは、収納式のバータイプ。使用時以外は折りたたんでおくことができる。様々な靴底の形状にフィットしやすい構造とデザインで、車体の横に広がることで足と車体の干渉を低減してくれる。
リアサスペンションは、オーソドックスなツインタイプ。プリロードなどのセッティング調整機構は備えていない。リアホイールも、フロントと同じく細身の14インチ径で、走行安定性の向上に貢献。リアブレーキはドラム式だ。