スズキ スカイウェイブ250 タイプS ベーシック
スズキ スカイウェイブ250 タイプS ベーシック

スズキ スカイウェイブ250 タイプS ベーシック – スズキが誇るロングセラーの原点

掲載日:2011年01月20日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

スズキ スカイウェイブ250 タイプS ベーシックの試乗インプレッション

スズキ スカイウェイブ250 タイプS ベーシックの画像

随所に光る基本性能の高さは
スカイウェイブの名に恥じない秀逸さ

バイクに跨って最初に感じることは、重心が低いことによる安定感だ。バイクを起こしてサイドスタンドを払う動作だけでも、車体の傾きが怖さを感じさせないことに気付かされる。フロアボードの一部が細くえぐられ、足の裏が地面にベッタリと着地することも相まって、重心が高くなるタンデムでの停車時ですら不安を感じなかった。

走行時の印象としては、走り出しこそマイルドさを感じるものの、一度スピードに乗ってしまえば軽快そのもの。剛性の高い車体がしっかりとライダーを支えてくれていることを感じる。特に車体下に仕込まれたリンク式のリアサスペンションが優秀で、どんなスピードでもリアブレーキをわずかに作動させるだけで、車体全体が地面に押し付けられたような安定ぶりを発揮した。そして、最も印象に残ったのは、意外にも純正シートだ。当然ながらライダーによって体格は異なるが、ライダー用バックレストの位置を前後方向に10mm刻みで50mmまでスライドできるのだ。これによりフロアボードの前方に足を置いた時に、腰と足の裏だけでバイクをホールドできるので、ニーグリップできないスクーターでも嫌な浮遊感は皆無。高速走行時のホールド感はもちろん、低速走行でも絶大な効果を発揮するのだ。市街地の渋滞でフラフラしがちなライダーは、この効果に驚くだろう。

バックレストの位置はワンタッチで調節できるのがウリだが、ボタンがシート裏にあるため座ったまま作動できないのが少し残念。それでも何パターンか試して、ぜひ自分の身体にフィットする位置を見つけてもらいたい。スカイウェイブが積み重ねてきた基本性能の高さを体感できるはずだ。

スズキ スカイウェイブ250 タイプS ベーシックの詳細写真

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シャープな印象を与える二眼タイプのヘッドライト。ヘッドライト付近にポジションランプ、サイドにウィンカーも埋め込まれている。ウィンカーは標準でクリアレンズとオレンジバルブを採用。

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タイプSのスクリーンは標準的なサイズ。ちなみにスカイウェイブタイプMはツーリングに適したロングスクリーン、タイプSSはストリート向けにカスタマイズされたようなショートスクリーンだ。

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スカイウェイブ250 タイプS ベーシックはスクーターながら速度計に加えてタコメーター、水温計、燃料系を備えた4連メーターパネルを採用。さらに外気温計、燃料噴射量と車速パルスから演算される燃費計も装備する。

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ハンドルは一般的なバーハンドルを採用しているが、トップブリッジにはメッキのカバーが設けられていて、コックピット周りのラグジュアリー感をよりいっそう高めている。

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ハンドルロック、シート下収納の開閉も操作できるメインキーは、不正コピーされたキーの使用を防ぐイモビライザーを搭載。また、メインキーの左には鍵穴のシャッターを開閉する機構を備えている。

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フロントコンパートメントは3箇所。もっとも広いスペースはロック機能付きで容量は約10L。右端は奥行きがあり、500mlのペットボトルも収納できる。中央にはDCソケットの電源を備えている。

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トップブリッジの両サイドにはそれぞれ約1Lの小物入れ。携帯電話やお財布など、すぐに出し入れして持ち歩くアイテムを収納するのに役立つ。フタはハンドルと干渉しないようスライドさせて開閉。

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シート下のトランクはフルフェイスヘルメットを2つ収納してもなお余裕のある大容量ぶり。なおシートの開閉部にはダンパーが備えられている。またシート裏には収納部を照らすルームライトが配置されている。

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走行時の安定感に大きく影響するバックレストは、レバー操作で前後に5段階の位置調節が可能。ライダーの体格やライディングのシチュエーションに合わせて最適なシートポジションを実現する。

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スポーティーなイメージを演出するリヤスポイラーは、そのままタンデムライダーの着座部分まで伸び、グラブバーの役割も兼ねている。デザインと機能を両立したパーツと言える。

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ブレーキは前後共に高い制動力のディスクブレーキを採用。シティユースでのキビキビした走行はもちろん、タンデムや高速道路で移動する際などには、制動力の高さが走りの余裕を生む。

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水冷DOHC4バルブのシングルエンジンはパワフルで扱いやすい。出足こそマイルドだが10~50km/hあたりの加速感は驚きに値する。市街地はもちろん、高速道路でも不自由なく走行できる。

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