

掲載日:2014年09月30日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家健一 衣装協力/HYOD
エンジンは「ST1300パンヨーロピアン」がベースの水冷4スト縦置きV型4気筒1261cc。CTX1300のコンセプトに合わせて低中速トルク重視とし、主に街乗りでの扱いやすさを高めている。シリンダーから伸びる2本のエキパイがデザイン的にもV4を主張。
フロントブレーキはφ310mmダブルディスクに3ポットキャリパーを備える、前後連動タイプのコンバインドABSを装備し万全の制動力を確保。サスペンションは伸び側、圧側の減衰力を独立制御するカートリッジダンパーを備えるφ43mm倒立フォークを採用し、上質な乗り心地とスポーティなハンドリングを両立。
リヤブレーキはフロントを上回る大径φ316mmディスクに3ポットキャリパーを採用。リヤサスペンションは表からはほとんど見えないが、コンベンショナルなツインショックタイプながら伸び側、圧側の減衰力を独立制御できるタイプ。
駆動方式にはシャフトドライブを採用し、滑らかな発進加速とメンテフリーを実現。左右2本出しの排気システムは左右前方のエキパイに延長部を設けることで、鼓動感あふれる独自のV4サウンドを表現した。
ゴールドウイングを彷彿させるフロントマスクの中に、発光オーナメントを備えた4灯式の高輝度LEDヘッドライトを搭載したホンダ最新のフェイスデザインを採用。ビルトインタイプのウインカーもLEDを採用。
タンクシェルター左右上面にはプッシュ開閉式のフラップを備えた小物収納スペースを設置。右側スペース内にはUSBポートを設置し携帯電子機器にも対応。その手前のスイッチ類でオーディオやトラコンの操作などができる。フューエルリッドも4輪的なデザインだ。
アップライトでゆったりとしたライディングスタイルを表現する低シート高と大型座面により、ロングライドにも耐える快適な乗り心地を提供。タンデムシートの居住性も十分に確保されている。テールカウルと一体感のあるグラブレールがスタイリッシュだ。
シートを取り外すとCTX独特の鋼管フレーム構造がよく分かる。19リットル燃料タンクをシート下前方に配置するなど、低重心化を図るために限られたシート下スペースにはETC車載器を標準装備。
インテグレートされた専用デザインのパニアケースを標準装備。容量は左右それぞれ35リットルを確保しながら、張り出しは最少限に留められている。メインキーで開閉とロックが可能で、薄型に見えるがフルフェイスヘルメットも収納できる余裕がある。
未来的なリヤビューを演出するテールランプにもLEDを採用。左右が跳ね上がるウィング型のデザインはひと目でCTXと分かる個性を主張。一体化されたセンターのストップランプ、リヤウインカーもLEDタイプだ。
左グリップ部分には5段階の温度設定が可能なグリップヒーターを標準装備。ウインカーシステムには点滅を自動的にOFFにするオートキャンセラーも搭載している。
高級4輪車をイメージさせるコックピットデザイン。見やすいアナログ式2連メーターに挟まれる形で、センターには情報を集中させたモノクロTFTパネルを装備。メーター左右にはスピーカーを配置。ちなみにオーディオはホンダ初のブルートゥース対応で、ワイヤレスで音楽を聴きながらの走行を楽しめる。
価格(消費税込み) = 189万円
※表示価格は2014年9月現在
「快適技術の体感」を開発コンセプトに掲げたCTXシリーズのフラッグシップモデルとして登場。水平基調のフォルムに縦置きV型4気筒エンジンを搭載した新世代のクルーザー。
■エンジン型式 = 水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒
■総排気量 = 1261cc
■ボア×ストローク = 78.0×66.0mm
■最高出力 = 84ps/6,000rpm
■最大トルク = 106Nm/4,500rpm
■トランスミッション = 6速
■サイズ = 全長2,380×全幅940×全高1,170mm
■車両重量 = 338kg
■シート高 = 740mm
■ホイールベース = 1,645mm
■タンク容量 = 19リットル
■Fタイヤサイズ = 130/70-18
■Rタイヤサイズ = 200/50-17
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