SANCTUARY YOKOHAMA-YAMATO GPZ900R(カワサキ GPZ900R)

掲載日:2019年11月10日 プロが造るカスタム    

取材協力/サンクチュアリー横浜大和
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。

SANCTUARY YOKOHAMA-YAMATO GPZ900R(カワサキ GPZ900R)のカスタム画像
SANCTUARY YOKOHAMA-YAMATO GPZ900R(KAWASAKI GPZ900R)

今後も長く楽しむための
カスタム兼レストア

このGPZ900Rは、当初は足まわりをカスタムするために、サンクチュアリー横浜大和に入庫した。ところが作業を始める前に同店の代表・川浪さんが各部を点検したところ、電装系やフレームなどに問題が発覚。そのあたりの事情をオーナーと相談した結果、今後も長く乗り続けることを前提にして、レストアとカスタムを同時進行で行うことが決定した。

「近頃、ウチで作るニンジャカスタムは、そういうケースが少なくないんです。もちろん、オーナーさんから依頼された作業を行って完結するというケースもあります。でも、ニンジャは最終型でも15年前という旧車です。入庫時に各部の様子を見ると、ほとんどの個体で経年変化に起因する問題が出ます。その問題への対処の仕方はオーナーさんによりますが、多くのお客さんは今後も乗り続けることを考えて、レストアを依頼してくださいますね」(川浪さん)

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前述したように、当初は足まわりのカスタムを主目的としていたこのマシンは、フレーム/外装類のリペイントと電装系/冷却系部品の全面刷新を行い、さらにはライポジパーツや吸排気系の見直しも敢行。ただエンジンに関しては、あえてSTDのままとしている。

「エンジンに手を入れなかった一番の理由は、コンディションが良好だったからですが、それに加えてオーナーさんの懐事情という理由もあります。ただし、現状の姿になってシャシーのレベルアップを認識したオーナーさんは、今後の課題として、エンジンチューンを検討しているようですね」(同)

詳細写真

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ベースは1993年型A10で、フレームにはパウダーコートが施される。コクピットまわりでは灯火類と警告灯類はすべてLEDに変更。削り出しのステムは、スイングアームともにスカルプチャーで、バー式となったハンドルはファナティック。ブレーキ/クラッチマスターと前後ブレーキキャリパーはブレンボ。

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エンジンは良好なコンディションということで現状でSTDだが、ウォーターポンプはZZR1100用に換装。吸排気はFCRφ37mm+ナイトロレーシングで、ヘッドバイパスラインはTGN、点火はASウオタニ。バッテリーはMFタイプに。

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3.50-17/5.50のアルミ鍛造ホイールはO・ZレーシングのGASS RS-A(ブラック)。

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前後サスはオーリンズで、リアサスのリンクロッドはOVER。

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