SYM Umi115 試乗インプレ・レビュー

SYM Umi115
SYM Umi115

SYM Umi115

掲載日:2017年03月23日 記事カテゴリ 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之

軽快なスタートダッシュも楽しい
レトロモダンなオシャレ系スクーター

台湾のスクーターブランド、SYMがリリースする、ちょっとレトロでポップなイメージのモデルがUmi115だ。以前販売されていたUmi110が、排気量アップとともに各部をリファインされて帰って来た形となる。新しくなったオシャレ系スクーターの装備や実力迫ってみよう。

SYM Umi115 特徴

曲線を多用したデザインは
懐かしさと斬新さが共存

SYM Umi115の試乗インプレッション

Umi115の外観は、シンプルながら緩やかで優しい曲線を多用し、優雅なボディラインを持っている。小粋でポップなデザインは現代的でありつつ、どこか懐かしい雰囲気。いわゆる“レトロモダン”路線のスクーターだ。なかでも目立っているのは、フロントカウル内にビルトインされているヘッドライト周りだろう。大きなヘッドライトの下に小さな丸型ポジションライトを配置し、ティアドロップ型のカバーで覆うという斬新さで、一目見て他とは違うとわかるデザインだ。サイドからテールにかけても曲線で構成され、レトロイメージを高めている。

SYM Umi115の試乗インプレッション

フロントのポジションライトをはじめ、テールランプやウインカーにはLEDを採用。また、メーターはシンプルで小型のものだが、アナログとデジタルをうまく融合させ、可愛らしい見かけに仕上げているなど、単なる懐古調スクーターにとどまらない現代的なアレンジが加えられている。車体各部のデザインそのものが、このマシンのキャラクターをうまく表しているといえるだろう。

SYM Umi115の試乗インプレッション

シート下のメットインスペースは、大型のフルフェイスなどを入れるには厳しいものの、車体サイズの割には大きい方だろう。形状も深型で、ピン状のヘルメットホルダーも装備しているため、使い勝手は悪くない。また、フロントカウル内側中央には鍵付きのグローブボックスを装備。こちらも薄型ながら、シートを開けずに大事なものを収納できるのは便利だ。

SYM Umi115 試乗インプレッション

見かけの可愛らしさから一変!?
スタートダッシュは驚異の俊足

SYM Umi115の試乗インプレッション

Umi115の車体サイズはホンダのDio110などとほぼ同じで、原付2種の中ではコンパクト。乾燥重量も99kgとかなり軽いため、小柄な女性など、体力に自信がない人でも気軽に取り回せるし、駐輪場などでも気楽に停められる大きさだ。750mmというシート高も、このクラスではごく標準的なもので、フロアがフラットなこともあり、乗り降りの際のストレスもない。

SYM Umi115の試乗インプレッション

このUmi115、エンジンをかけ、ひとたび走り出すと、ただのオシャレ系スクーターと一線を画していることがわかる。スタートから40km/h過ぎぐらいまでのダッシュが見かけからくるイメージと違い、かなり速いのだ。それより上のスピードレンジだとさすがに125ccクラスに分があるが、信号待ちで「デザイン優先のオシャレスクーターなんか相手にならないぜ」と高をくくる他の原付2種乗りに、一泡吹かせるぐらいの加速を見せてくれる。信号待ちが多い都市部では、たとえ一時は引き離されたとしても、コンパクトな車体と軽さを活かして混雑をくぐり抜け、次の赤信号ではまた先頭に肩を並べる、といった痛快な走り方が可能だ。さすがはスクーター激戦区、台湾で磨かれただけのことはある。

SYM Umi115の試乗インプレッション

軽快な分、フロントの接地感は少なめでハンドルは軽いため、コーナーや路面のギャップなどではしっかりと手でホールドする必要があり、タイヤも前後10インチのため、限界性能は高くはない。しかし、中速域までの「羊の皮をかぶった狼」的な加速とレトロでオシャレな外観、という2面性を持つこのマシンは、国産のスクーターにはない個性的な魅力を放つ1台と言えるだろう。

SYM Umi115の試乗インプレッション

詳細写真

ヘッドライトは35W/35W。その下のポジションライトは、LEDをリング状に配したもので、よく目立つ。ウインカーもLEDだ。

ハンドルポスト上部に設置されたメーター。コンパクトながら時計やバッテリー電圧、燃料計など表示機能は多い。

カウルの内側中央部に備えられたグローブボックス。薄型なのでスマホやちょっとした小物が入る程度だが、鍵を閉められるのが便利。

給油口はカウル内左側、高い位置に設けられている。キャップはメインキーの操作で開ける。

サイドカウルのカーブに合わせた造形のシート。ポジションの自由度が高く、ステッチも丁寧だ。握りやすい形状のグリップも装備。

ボディと一体化した造形のテールランプ&ウインカーはLEDを採用。アヒルのお尻のように可愛らしいデザインだ。

メットインスペースはバケツのような深型の形状。帽体の大きなヘルメットは入らないこともあるが、ピン状のホルダーを2個装備している。

フロアは低く、フラットなため乗り降りはしやすい。前方につま先を出せるスペースも確保。

イタズラや盗難防止に効果のあるシャッター付きキーシリンダーを採用。シートや給油口もここからキー操作で開けられる。

タンデムステップは小ぶりだが質感の高いものを採用。サイドスタンドを標準で装備。メインスタンドは軽い力で掛けられる。

フロントは160mm径のディスクブレーキを採用。コントローラブルで効きも十分だ。

リアブレーキはドラム式を採用。リアショックは1本タイプとなる。

SPECIFICATIONS – SYM Umi115

SYM Umi115 写真

価格(消費税込み) = 26万8,920円
※表示価格は2017年2月現在

曲線を多用し、レトロなイメージを演出しながら、随所にLEDを採用するなど現代的なイメージも融合させたオシャレ系スクーター。俊敏な出足も魅力だ。

■エンジン型式 = 空冷4サイクル単気筒

■総排気量 = 115.6cc

■ボア×ストローク = 52×58.6mm

■最高出力 = 9.0PS/7,000rpm

■最大トルク = 0.9kg-m/5,500rpm

■全長×全幅×全高 = 1,760×705×1,045mm

■軸間距離 = 1,250mm

■シート高 = 750mm

■燃料供給装置 = EFI

■乾燥重量 = 99kg

■燃料タンク容量 = 5.2L

■タイヤサイズ = F:90/90-10 R:90/90-10

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