掲載日:2017年03月21日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/タニモトオート(TEL 087-874-1351)
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 21号』の『物件通信』を再編集したものです
バイクブーム全盛期の国内モデルには「馬力規制」があった。しかしその一方で、一番豪華な装備を持つのが国内仕様の特徴だった。Z400FXを例にすれば、輸出の400ccモデルにトリプルディスクは無く、「FX」という名称も国内専用で豪華なエンブレムが取り付けられていた。1980年代に入ると輸出モデルはさらに細分化され、ベースエンジンが同じでも排気量が650cc/700cc/750ccと3タイプあった例もある。
まるで1970年代前半以前の原2モデルのようでもある。カワサキ空冷Zにもその例が当てはまり、ここに紹介するKZ700がズバリその1台だ。Z750GPと比べると明らかに廉価版であり、CSR650と比べれば間違いなく豪華版だ。
サイドカバーエンブレムの書体デザインから1982~1983年モデルだと思われるが、注目したいのはこの車両のコンディションの良さである。極めて珍しいモデル=価格が安いのも大きな魅力である。