掲載日:2017年02月14日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/ゼッパンウエマツ
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 21号』の『物件通信』を再編集したものです
1980年代の新世代Zとして登場したZ1000Jには、1970年代半ばから盛り上がったAMAスーパーバイクレース参戦と勝利という重要な使命があった。エディ・ローソンのライディングによって1981年のチャンピオン獲得を記念して1982年に登場したZ1000Rは、ライムグリーンの車体色とカーカー製マフラー、ホールド性を重視した段付きシートなどレーサーに準じた装備でローソンレプリカと呼ばれた。そして1982年シーズンを連覇した記念モデルとして1983年に登場したのが、ウエマツのZ1000R2だ。
ストライプの配色やメーター、カーカーからカワサキ製マフラーに変更されたのが相違点で、なによりこの年からローソンがヤマハに移籍したことから、ローソンレプリカ改めスーパーバイクレプリカと呼ばれたのが特徴。現在に続くカワサキ=ライムグリーンを印象づけた象徴的な1台だ。
Z1000Jではポリッシュ仕様のクランクケースカバーは、精悍な印象を与えるブラックアウト仕上げ。Z1~Z1000MkⅡの間に903ccから1,015ccまで拡大した排気量は、AMAのレギュレーションに従うため998ccとなった。キャブは負圧タイプのBS34。
前後ホイールは純正に見えるがモーリス製。ローターとキャリパーがZ1000R用純正パーツなので、違和感のない仕上がりだ。
マフラーはローソンレプリカ定番のカーカーメガホンを装着。リアホイールもモーリス製だが、ステップやリアショックなど純正パーツのコンディションは良好。カスタムされている例が多いだけに、こうした部分に純正パーツが残っているのは希少。
スピードとタコ、燃料計がそれぞれ独立した丸形メーターだったR1に対して、一体型ケースに収まるR2。これは同時期のZ-GP系と共通の装備で視認性は良好だ。
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