掲載日:2016年07月28日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/M.C.S PLATZ
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 14号』の『物件通信』を再編集したものです
好景気に湧いていた、北米市場からの要請で、350A7アベンジャーの性能を楽々凌ぐようなハイスピードモデルの開発を迫られていたカワサキ。そこでA7のツインシリンダーにもうひとつのシリンダーを追加し、2スト3気筒500ccのエンジンレイアウトでニューモデルを開発した。それが500SSマッハⅢである。69年早々に発売開始されたパワフルな3気筒500ccエンジンモデルは、瞬く間にハイスピードファンに注目されてヒットセールスを記録した。国内市場へは69年春からデリバリーされ、そのパワフルさに「ジャジャ馬マッハ」の異名がつけられるほどだった。
こちらの70年型のマッハⅢは、里帰り逆車ではなく大変貴重な国内仕様モデル。ベーシックコンディションも大変良かった。純正パーツが入手困難になる中で、初代マッハⅢに関してもリプロダクションパーツが増え、コンディションの維持という意味では以前と比べて良い環境になりつつある。
珍しい国内モデルの1970年型マッハⅢ。エグリタンクを搭載する初期モデルだ。車検切れでショップへ入荷したときに軽整備でエンジン始動しており、エンジンノイズは静かだったそうだ。国内で乗られていて改造されていないマッハは程度が良いケースが多い。
W1Sと同じタイプテールランプを採用していた国内仕様。タンデムバーもきれいだ。
タンク側前方がAユニットで後方がBユニット。バッテリーを電源にする直流CDIだ。イグニッションキーをONにしたときに「キーン」といった電子音が聞こえてくる。
新品スピードメーターに交換されているようだが国内のkm/h表示メーターを装備する。新車当時の70 年型モデルは、80キロから上の数値と刻みが赤表示だった。
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