奥多摩周遊

掲載日:2007年04月27日 ツーリング情報局関東エリア    

関東ライダーの定番スポット
奥多摩エリアをご紹介します

みなさん、はじめまして。

4月から関東エリアのツーリングレポートを担当するコーイチです。東京都在住でHONDA CBR600Fに乗り、ツーリングを趣味として楽しんでいます。現在こそ東京に住んでいますが、出身は新潟です。バイクとの出会いは上京してからで、その楽しさに目覚めるとともに、自分なりにルートを開拓しながらツーリングを満喫してきました。これまでのツーリング経験をベースに、これからバイクに乗り始めるバージンライダーの方に役立つような、ツーレポを紹介していきたいと思っています。よろしくお願いします。

イメージシーズンインとなる4月は足馴らしもかねて、東京西部の定番ツーリングルート「奥多摩」をご紹介します。「奥多摩」へのアクセスルートは数多くありますが、今回は奥多摩東部・檜原街道からスタートしましょう。檜原街道はようやく杉花粉の飛散が終わりつつある杉林の中を駆け抜ける道で、信号がほとんどなくRのきついコーナーもわずか。自分なりのペースで走るのが気持ちいい道です。花粉症持ちの私にとっては、4月になるとようやく近づけるようになるコースなのです(笑)。沿道ののどかな町並みを通り過ぎると、杉林がだんだんと深くなってきます。傾斜のある山道を走っていくと、かつては料金所、現在は夜間通行止めのゲートの役割を担う奥多摩周遊道路の料金所跡が見えてきました。

料金所跡を通り抜けた先からが『奥多摩周遊道路』です。土日祝日の奥多摩周遊道路は行楽や登山、走り目的のバイク&車が集まる行楽スポットです。道の状態も比較的良く、走りを楽しめるとあって山奥とは思えないほど数多くのバイクが走りにやってきます。ただ、道幅が狭い山岳道路なので、周りの速いペースにつられ、オーバーペースで走らないよう気をつけてください。最も近い病院でも、救急車で片道1時間はかかりますので…(汗)。周遊道路の檜原街道側に設けられた「都民の森」はトレッキングベースであり、ライダーの休憩&待ち合わせスポットです。まだ朝の9時前だというのに、既にこれだけのバイクが。暖かくなってくると…もっと多くのバイクが集まってきます。比較的走り屋さん系が多いですね。

奥多摩をさらに奥へと
源流「丹波川」沿いを走る

イメージ公衆浴場系の温泉スポットが多い奥多摩。その中のひとつが「小菅の湯」です。「小菅の湯」は奥多摩周遊道路を通り抜け、国道139号を山梨県側へと走った先にあります。ここへ繋がる道は、車通りも少ない快適なワインディングとなっています。施設の詳しい説明は…公式ウェブサイト を見てもらいましょう(笑)。露天風呂からの眺望はありませんが、施設の規模が大きく(駐車場も広い!)休憩施設や多彩なメニューの食堂が完備されているので「温泉につかって、ご飯食べて、ゆったりしたい」という人にオススメです。のんびりと温泉で温まったあとは再び走りはじめましょう。国道139号を引き返し、丹波村方面へ県道18号を北上し、国道411号線に合流します。国道411号は奥多摩湖の源流のひとつ「丹波川」の北側を走る道で、非常に気持ちの良い山岳道路です。これから迎える新緑の季節や紅葉シーズンにぜひ走ってみるべきコースと言えます。東京から来る車は奥多摩湖で引き返すことが多く、丹波山村や小菅村から先のほうが道は空いていて、ツーリングを楽しめるルートです。

イメージ国道411号をしばらく進むと、再び奥多摩湖が見えてきます。湖岸沿いの国道411号を道なりに進み「小河内ダム」へ向かいましょう。水利・治水のため建設された小河内ダムによりせき止められた水で出来上がった湖が奥多摩湖です。ダムの上の遊歩道から下をのぞくと、小河内ダムの巨大な様相をその目で見ることができます。ダム付近や沿道には桜の木々が数多く植えられています。ここは言わずと知れた桜の名所なのですが、ツーレポのために訪れたこの日はまだ桜の開花にほど遠い感じ…残念。ダムの側にある「大麦代駐車場」は、先ほど紹介した「都民の森」と対をなすと言っていい、奥多摩周遊ツーリング北側の待ち合わせ&休憩ポイントです。この日も見ての通り、都民の森以上にバイク&車でいっぱいでした。

風情ある日本家屋の中で
絶品の釜飯を堪能する

イメージ朝から走っていますから、そろそろお腹が空いてきました。お昼を食べに、奥多摩湖を後にしましょう。小河内ダムから流れ出す多摩川沿いに、国道411号を下っていきます。ダムから東もまた、道幅の狭い山岳道路がしばらく続きます。ダム工事のため大型車を通す必要があったのか、極端にRのきついカーブがない代わりに、短いトンネルが頻繁にあります。漏水しているところもあるので、気をつけてください。冬場は凍結にも要注意です。コンビニがあり、県道と国道が分岐する古里(こり)交差点をそのまま国道沿いに進みます。やがて川幅が広くなり、開けた河原が見えてくると、目的のお店「釜飯なかい」まではもうすぐです。「奥多摩で美味い飯を食うのなら…」という問いかけに自信を持って答えるとしたら、私ならここ「釜飯なかい」です。ホクホクの釜飯と具の味がじゅわっとしみ出た水炊きは、一度食べてみる価値アリ。奥多摩に釜飯屋さんは他にもありますが、水炊きはここが一番美味しいかもしれません(釜飯屋さんですけれど)。そして特筆すべきなのがロケーション。風情のある日本家屋をそのまま使ったようなお店の佇まいが、釜飯の味をいっそう美味しく感じさせてくれるでしょう。

お昼を楽しんだ後でも、まだお昼過ぎです。こんな時の選択肢が多いのも奥多摩の魅力です。「もう十分に走ったなぁ」と、思う人ならこのまま青梅方面へ下って帰路に。「まだまだ走り足りない」と、元気いっぱいの人は再び奥多摩湖方面へ向かい、国道411号の柳沢峠を抜けて塩山へ、とか。国道139号の松姫峠を越えて大月へ、とか。県道18号の鶴峠を走り上野原へ…などのルートが考えられます。機会があれば、これらのルートの様子もご紹介してみたいと思っています。

1回目のツーリングレポートは、いかがでしたか。楽しく読んでもらえたら幸いです。このレポートが掲載される頃、奥多摩の桜は見頃か散り始めくらいでしょうか。里の桜は終わっているかもしれませんが、山へ「桜と温泉と走り」を満喫しに行かれてみてはいかがでしょうか。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

小菅の湯

住所/山梨県北都留郡小菅村3445

電話/0428-87-0888

営業/4月~10月 午前10時~午後7時

※入館受付は6時まで

11月~3月 午前10時~午後6時

※入館受付は5時まで

定休/第4金曜

URL/小菅の湯ウェブサイト

釜飯なかい

住所/東京都西多摩郡奥多摩町大丹波175

電話/042-885-1345

営業/11:00~19:00

定休/木曜日・第二水曜日

コーイチ
プロフィール
コーイチ

東京都在住。HONDA CBR600Fに乗り、関東のあちこちを走り回る根っからのツーリングライダー。CBRの走行距離も7万キロを越え、週末ごとにその走行距離は伸びるばかり。ツーレポを担当することになり、「10万キロ越えが近づいた」と笑う。

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