丹後半島一周

掲載日:2007年06月28日 ツーリング情報局関西エリア    

2連続の一周系ツーリング
関西屈指のルートを走破する

レポーター紹介の写真を見た読者諸兄が、僕のことを一緒に写っている友人であるボツワナ人のシャミソと間違われていないか、日々戦々恐々としている肝っ玉の小さいMr.Crazy Tigerです。さて今回のレポートですが、前回の琵琶湖一周に引き続きこれまた関西の定番ルートである丹後半島一周ツーリングをご紹介します。過去の関西レポートを見ても、意外に走られてなかったんですよねぇ。場所が兵庫県&京都府北部と、関西南部の方が行くにはいささか距離があることから、前回の琵琶湖に続いて一泊キャンプツーリングを敢行してまいりました。

イメージスタート地点は、兵庫県丹波市にある道の駅「あおがき」に設定します。関西南部の方なら、兵庫県宝塚市から北に伸びる国道176号線をひた走れば、2時間ほどで到着します。中1国自動車道から舞鶴若狭道へ入り、「春日IC」で降りるルートを使えば時間は短縮できますが、そこは財布とご相談ください。もう子どもじゃないんだから。道の駅をスタートしたら、国道427号線を走って和田山、養父を経由し、国道312号線に入っていきます。スタート地点までのルートもそうですが、この周辺も山に囲まれた心地よい自然の中を走れます。レポートがアップされる9月末なら、秋の装いの山々を眺めながら走れるかと思いますので、しっかりご満喫ください(団体ツアーの添乗員かっつーの)。

イメージ山間部の深緑を楽しみながら走る僕は、そのまま豊岡市に…まんま入らず、ランチに出石へ立ち寄り。これも関西ライダーの定番、出石そばを食べに行きました。美味いけど量は少ないので、軽食にちょうどいいことから、しょっちゅう立ち寄っています。この辺は出石そばのお店がたくさんあるので、僕もそのときの気分でお店を選んでいます(笑)。軽く腹ごしらえを済ませたら、ツーリング再開でございます。出石を出て国道312号線を走りながら豊岡市を抜け、そのまま京都府京丹後市方面へ向かいます。今回は丹後半島一周という目的があるので、城崎温泉はすっ飛ばしました。この道沿いでは、民家の建ち並ぶ牧歌的な風景がしばらく続きます。面白いポイントとしては、ローカル電鉄「北近畿タンゴ鉄道」の鉄橋に差し掛かるところ。この先でも何度か遭遇するかと思いますが、昔懐かしいローカル電車が通るところに遭遇できたらラッキーですよ。その先に走る通称”イナバ”こと(僕が勝手にそう呼んでいるだけ)国道178号線に入ると、丹後半島ツーリングが本格的にスタートします。

いよいよ半島一周がスタート
海岸線と田舎道をあわせて楽しむ

イメージここまで細かなルートの説明をしてきましたが、イナバに入ればあとは真っ直ぐ。僕が走ったのは9月初旬の土曜日と、夏休み明けだったからか車の交通量が少なくて快適でした。特に走り始めてすぐの長いトンネルを抜けると、森の上を走るフリーウェイのような景色が広がっていて、辛抱たまりません。ここは丹後半島一周の重要ポイントですからね。そしてちょうどここから、京都府に突入です。ま、そんなこと意識しながら走ったりしませんけどね。さっき紹介した北近畿タンゴ鉄道「久美浜」駅を超えると、丹後半島の名所「久美浜湾」と遭遇です。湖というものは横から見るだけではイマイチ面白くもなんともないものですが、湖岸とローカル電鉄のあいだを走る細い道は、結構旅情あふれる景色です。ここで走行シーンの写真とか撮れたらいい雰囲気出るでしょうね。

イメージその先には、農村が広がる田舎の風景が広がります。途中で木津温泉街を抜けますが、宿泊地近くにも温泉街があるので、慌てて入らなくても大丈夫ですよ。さらにどんどん進むと、鳴き砂で有名な「琴引浜」を発見します。ところが立ち寄ってみると、「砂は鳴きません」と切なくなるようなことを書いた看板が…。あまりおすすめはしませんが、期待しないのなら寄ってみてもいいかもしれません。この日僕は、琴引浜のさらに先にある道の駅「てんきてんき丹後」の裏のキャンプ場で野宿しました。バイク乗り込みでのテントサイト使用料2,000円…。思わず責任者を呼び出したくなるような法外な値段ですが、近くにはひなびた温泉街があり、「はしうど荘」という立ち寄り湯ではたった500円で露天風呂に入れます。さらに海鮮系の食事ができるお店や田舎のコンビニもあるので、周辺環境はかなりいいです。懐具合によっては、いっそどこかの温泉旅館に泊まるのもアリですね。

断崖の上の絶景ロードを駆け抜ける
最後はイージス艦と美人姉妹でシメ

イメージ早朝7時過ぎに出立し、いよいよ丹後半島の突端へ。はい、ここからがクライマックスだからよく聞いておいてね。昨日までの景色が序章だったのかと思えるほど、迫力のある景色が続きます。いわゆるリアス式海岸というやつでしょうか。日本海の荒々しい波に削られた絶壁が延々と続き、その上をくねるように走っていきます。特にすごいのが、経ヶ岬レストハウスを超えた先のワインディング。断崖の上を走りながら日本海を見やると、自分が今とんでもないところを走っていることに気づかされます。西武ライオンズのG・G・佐藤風にいえば、「丹後半島の奇跡、ミラクルツーリング…そしてキモティイイー!!」ってとこですね。断崖ライディングを楽しんだあとは、伊根町の舟屋を見てまったりしましょう。道の駅「舟屋の里伊根」に行くと展望台から舟屋が林立するさまを一望できますが、それだとイマイチ構造が分かりにくいので、海辺に降りて漁村内を散策してみてください。民家の脇から舟屋を覗くことができるので、不審者と間違われない程度に観察してみましょう。

イメージさらに舞鶴に向けてイナバを走ります。途中、天橋立に差しかかりますが、「ケーブルカー代を払ってでも見たい」という人は立ち寄ってください。1時間ほど走ると舞鶴市内に入ります。朝食を軽く済ませた僕は、昨年のツーリング情報局担当の祐太パパさんが紹介されていた「舞鶴港とれとれセンター」でホタテとカキの炙りを食らいました。値段もお手ごろなので、ほどよくハラを満たせるでしょう。そのあとは、舞鶴赤レンガ倉庫前にある「海上自衛隊基地」へ。ここでは土・日・祝限定で、桟橋で護衛艦を無料見学できるのです。この日はいつにも増して多くの護衛艦が停泊していました。特にシビれたのは、映画『亡国のイージス』の撮影に協力したイージス艦「みょうこう」が停泊していたこと。言うとくけど、軍事オタクちゃうからね。興奮しすぎて、海兵さんに敬礼とかしてシバかれないようにしましょう。
旅の締めくくりは、当サイト御用達の茶処「流々亭」です。美人姉妹の笑顔と抹茶パフェ(9月末までの期間限定)、そしてまったりとしたお茶屋の雰囲気に癒され、2日間行程の旅を終えました。おすすめの帰り道は国道27号線を南へひた走ること。疲れていらっしゃるなら舞鶴若狭道を走られるのもいいかと思いますが、兵庫県南部に着くまで緑に囲まれて走るというのもヨロシイかと。

2回連続の一周系ツーリングとなりましたが、改めて、早朝から自然の中を走行するのがキモティイイことを思い知りました。今回のルートを削って見どころだけ回るのもアリですが、関西屈指のツーリングルートである丹後半島一周をまだやったことがないという人には、ぜひ挑戦してみてほしいですね。もちろん高速道路を利用して日帰りで行くのも可能ですが…かなり大変ですぜ。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

出石町公式観光ガイド

住所/兵庫県豊岡市出石町内町104-7

電話/0796-52-4806

URL/出石町公式観光ガイド

道の駅 てんきてんき丹後

住所/京都府京丹後市丹後町竹野313-1

電話/0772-75-2525

営業/9:00~18:00

休日/第2・4火曜日(ただし2月・6月・10月のみ)、12月31日

URL/道の駅 てんきてんき丹後

道の駅 舞鶴港とれとれセンター

住所/京都府舞鶴市字下福井905

電話/0773-75-9945

営業/9:00~17:00

休日/不定休

URL/道の駅 舞鶴港とれとれセンター

海上自衛隊 舞鶴地方隊

住所/京都府舞鶴市字余部下1190舞基業気付

電話/0773-62-2250

見学/土・日・祝 9:00~16:00

※団体申し込みの際は2週間前までに問い合わせること

URL/海上自衛隊 舞鶴地方隊

流々亭

住所/京都府舞鶴市字松尾247

電話/0773-63-7770

営業/10:00~17:00

休日/月曜日

URL/流々亭

Mr.Crazy Tiger
プロフィール
Mr.Crazy Tiger

1975年生まれ、兵庫県尼崎市在住。トライアンフ 2004 ボンネビルT100所有。「生涯クラシック一筋」をモットーに、フットボール、ロック、阪神タイガースを愛する。常に新しいツーリングルートを開拓しようと、野に山にと走る行動派。

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