
掲載日:2017年08月18日 タメになるショートコラム集 › たびたび、旅へ
Text & Photo/NOBUWO
関東圏でも屈指のロケーションを誇る長野県の内山牧場キャンプ場。暑い夏でも、標高の高いキャンプ場を選ぶと快適にキャンプができるが、ここも夏は利用者が多い。
そろそろ8月も後半戦。残る夏を存分に楽しみたいですね。しかし、ここ数年の日本の夏は暑すぎて、ツーリングには厳しい傾向にあります。ですから本当のツーリングシーズンは、これからの9月~10月かもしれません。
そして、気温が低くなってくるこれからにオススメなのが「キャンプ」です。「キャンプは夏だろー」って声も聞こえますが、夏のキャンプって、じつはネガティブな要素が多いのです。
まず人が多い。夏休み中はどこのキャンプ場も混雑していて、飛び込みだと断られることもしばしば。運良くテントを張れたとしても、隣のテントとすごく近くて、いびきがうるさいとか、夜中までさわぐ輩が多いなどなど、混雑したキャンプ場は意外とストレスが溜まるんですね。せっかくストレスを発散するために来ているのに、これでは本末転倒です。
次に虫が多い。昼は蝉が大合唱を繰り返し、素肌は蚊、ブヨといった吸血系の虫に襲われます。さらにランタンには蛾などの羽虫が大量に集まり、料理の中に虫が飛び込むなんてトラブルも日常茶飯事。
林間のキャンプ場は、直射日光を防ぎ、強風も和らぐので夏のキャンプではおすすめ。しかし逆に虫は多いかもしれない。蚊取り線香や虫除けスプレー、虫刺され薬が必要になってくる。
また、夏場は食材が痛みやすいのも難点。バイクだとクーラーボックスなどは持って行けないので、ナマ物の管理はなかなか難しいのが現状です。
極めつけは、焚き火にありがたみがないこと。キャンプの夜の一大イベントである焚き火が、暑さのあまりに楽しめないのは、焚き火好きの僕としては非常に残念なことです。
しかしこれが肌寒い秋になるとガラリと変わります。夏に比べれば人が減り、蚊やアブ、蛾などが少なくなって、音色の美しいコオロギなどがサイトで鳴いてくれます。
そしてなにより、焚き火の温もりにありがたみを感じるようになります。焚き火で調理しつつその暖かさを味わい、揺れる炎とパチパチという爆ぜりと虫の音色を聞きながら過ごす夜は、郷愁感に溢れ、至福のひとときとなるのです。
ですからキャンプは、7月8月よりも9月10月、もしくは梅雨前の5月6月がベストシーズンということになるわけです。
豪快な焚き火料理が楽しめるのもキャンプの醍醐味。しかし夏は焚き火が熱くてありがたみは少なく、また生肉などの腐りやすい食材の管理も面倒だ。
もしまだキャンプ未体験で、キャンプツーリングをしてみたいなーっと思っているライダーがいたら、これからがデビューにふさわしい季節ですから、今からキャンプ道具を揃えてみてはいかがでしょうか。
そんなキャンプデビューライダーに向け、次回からはキャンプツーリングライダーに必要な、具体的な道具についてご紹介していきたいと思います。
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