掲載日:2020年05月10日 プロが造るカスタム
取材協力/モトプロダクツ記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
国内におけるZ系カスタムは17インチ改、18インチ改、純正フロント19インチレストアと、おおよそ3つのジャンルに大別することができる。かつてはビモータを初めとするカフェスタイル、あるいはチョッパースタイルなども見られたものだが、現在ではその絶対数はかなり少ない。そう考えるとモトプロダクツによるこのカスタムは、かなり独創性が高い。
ベースとなっているのはZ1000LTD。シートレール部を大胆にカットした姿は、いわゆるスカチューン・スタイルと呼ばれるものだが、ワイヤスポークホイール、倒立フォーク、スラッシュカットのマフラーなど、マシン全体のテイストはどことなくアメリカンを感じさせるところもある。イグニッションもボディ右側のタンク下に移設されるが、こうしたレイアウトもハーレーを初めとする同系モデルに共通するものだ。
「スカチューン・スタイルを実現するためにハーネスを製作しました。シート下のボックスはお客さんからの要望で後付けした小物入れですが、取り外し可能です」そう語る同店代表・坂本さん。
カットしたシートレールはマウントをワンオフ製作することで再装着もできるようになっているとのことで、フロントフォークやメーターまわりの変更、シートカウル取り付けなどを行えばノーマルZ1000に近いスタイルにアレンジすることもできそうだ。 ホイールは前後17インチの社外スポーク。オーセンティックに見えてアライメントは最新型を踏襲しているというのも興味深い。
フロントフォーク、ステムはドゥカティ・ハイパーモタード純正の倒立タイプを加工流用、特徴的な編みのマルチスポークを持った前後ホイールはハイパーモタード同寸のKineco製3.50-17/5.50-17(Z1000LTDは1.85-19/3.00-16サイズ)。フロントブレーキマスターはブレンボラジアルポンプで、このスタイルに合わせ込んでいる。
サドル型シートはドラッグスペシャリティーズ製。
LTDベースのエンジンはJヘッド仕様で排気量もJE製φ72mmピストンで1075cc化。吸排気系はFCRφ37mm+PMCステンレス。
ステップはポジションプレートをワンオフしてアグラス製を装着する。
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