掲載日:2018年05月13日 プロが造るカスタム
取材協力/ACサンクチュアリー 記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです
開店当初はニンジャ系、その後、オリジナルコンプリートカスタムの『RCM』を手がけるようになってからは空冷Z系が増えたACサンクチュアリー。だが、意外にもZと同時代の人気車種、CB-F系のRCMの製作実績は圧倒的に少ないとのこと。ここで紹介するのは、その数少ないうちの1台である。
「この車両、じつは大阪在住のオーナーさんに普通の中古車として、ご購入いただいたものだったんですよ。ところが納車前にある程度のカスタムと整備を施していく中で、これはもうRCMでいいんじゃないかっていう領域にまで達してしまったんですね(笑)。それで途中からRCMのシリアルナンバーを付けることにしたんです」そう語る同店代表・中村さん。
ベースは1100Fでフレーム補強は5カ所。同時にワイドレイダウン加工なども行っている
ある意味イレギュラーな経緯でRCM化されたとは言うものの、内容には一切の妥協なし。大がかりに変更されたのはハンドリングと走行安定性を大きく左右する車体ディメンションで、これはノーマルの数値とは大きくかけ離れた状態でセットアップされている。こうしたことができるのはテイストオブツクバなどのレースで旧車カスタムのノウハウを蓄積した同店ならでは、だろう。
「セパレートハンドル装着はオーナーからのリクエストですが、乗車時にフロント荷重が過大にならないようセットアップしています。各部パーツに施されたアルマイト加工もオーナーの希望。ウチは普段、とにかくスパルタンに作りすぎてしまう傾向があるんですけど、できあがってみると、いかにもストリートカスタムって雰囲気で、こういうのもいいなって思いますよ(笑)」
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