掲載日:2010年01月27日 プロが造るカスタム
チョッパーは'60~'70年代のアメリカの若者たちが、タダ同然で売られていた大中古車(ハーレーのFL系などが多かった)をベースに『いかにローコストでカッコいいバイクを作るか』と工夫したことから生まれた。それにしても各部パーツを取り外したり、ぶった切ったり(このCHOPがチョッパーの語源)、はたまたリヤフェンダーを上下逆に付けたりといった手法、今見てもパンキッシュでカッコいい。シートレールをチョップしたこのCBRも基本その流れの上にあるカスタムだ。製作したのはI-CONの国内総代理店であり、バイナル(vinyl)・グラフィックの第一人者でもあるafg moto代表・濱野さんである。
「でも、これにはオリジナルがあるんですよ。'05年にオーストラリアのマーク・ボクサーが作った『BLADE ROD』がそれ。外国の雑誌で見て、すぐ本人に『これと同じマシン、作っていいか』ってコンタクト取ったんですけど、最終的に今の仕様になるまでに2年くらいかかっちゃいました(笑)。その代わりと言っちゃなんですけど、この仕様で公認車検取ってます」(濱野さん)
『BLADE ROD II』というネーミングは、そうした経緯から付けられたもの。さらに黒だったオリジナルにプラスして、このIIでは迷彩柄のバイナル・グラフィックを外装に施してある。しかもオリジナルと同じソリッドブラックの上からグレーを貼り、その上に迷彩パターンのバイナルを貼るという凝った仕上げ(要するに全部はがせば、オリジナルと同じ黒外装に戻るというわけ)。骨格や足まわりは、基本ノーマルだから街乗りにはまったく支障ナシ。それでいてこの雰囲気。往年のチョッパー・スピリッツは今も健在だ。
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